ノーやん日記パート2

井の中の蛙

 地球の温暖化を心配している人が9割を超えるというアンケート結果をネットのニュースで見た。日本人はみんな心配してるんや。ヘエと驚いた。というのは、ぼくの友人が、地球の温暖化をあれこれ「騒ぐ」のをこころよしとせず、「CO2が温暖化の原因だという証拠はあるのか」と懐疑的に手紙をよこしたからだ。ぼくは、科学者でもないし証明する学識もない。スクリップス海洋研究所のキーリング博士のマウナ・ロア観測所での地道な観測結果や地球環境のタイムカプセルとなっている南極氷床の解析リポートなどを受け売りし、CO2の増加と地球の平均気温の上昇の相関関係は実証されているようや、というしかなかったが、多くの人は地球温暖化にたいする危機感が薄いのではと思っていた。が、そうではないようだ。みんな地球の行く末を案じているのだ。IPCCの第4次報告書は、世界の平均地上気温が、過去100年間に0.74プラスマイナス0.18度C上昇したことを示し、化石燃料の燃焼や森林の伐採という人間の活動が地球温暖化をもたらしている、と確信をもってわれわれに警告している。
 われわれの日常生活で、気温が1度、2度高いの低いのといっても「ああ、そうでっか」ですむが、地球規模で平均気温が1度、2度あがるというのは、何千万人が海面に水没し定住地を失うという話らしい。そう聞けばノホホンとはしておれない。
 夏の洞爺湖サミットでも温暖化問題が俎上にのぼるだろう。ところが議長国の日本は、京都議定書など素知らぬ顔で、問われている中期目標―先進国は2020年までに温室効果ガスを25~40%削減するーをもつことにあちこちから批判されてもうやむやにしようとしている。ノホホンもいいところだ。イギリス、ドイツなどEU諸国の真剣な対応と大違いのようだ。地球の運命にかかわる大問題に井の中の蛙でいていいのか。日本は。
 われわれ庶民の日常生活では、スーパーでも古本屋でも「レジ袋どうしますか」と聞かれる。ライフスタイルも徐々に変わりつつあるように感じる。ぼくは、布製のマイバッグをもっているので「ああ、いいですよ」と、答えるがまけてはくれない。自動車もバスも使わず自転車走行しているが、ドライバーからクラクションを鳴らされ、巡査には「鍵はどうした!」と追いかけられ、オタオタする毎日だ。
青蛙おのれもペンキぬりたてか 龍之介
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