われわれの日常生活で、気温が1度、2度高いの低いのといっても「ああ、そうでっか」ですむが、地球規模で平均気温が1度、2度あがるというのは、何千万人が海面に水没し定住地を失うという話らしい。そう聞けばノホホンとはしておれない。
夏の洞爺湖サミットでも温暖化問題が俎上にのぼるだろう。ところが議長国の日本は、京都議定書など素知らぬ顔で、問われている中期目標―先進国は2020年までに温室効果ガスを25~40%削減するーをもつことにあちこちから批判されてもうやむやにしようとしている。ノホホンもいいところだ。イギリス、ドイツなどEU諸国の真剣な対応と大違いのようだ。地球の運命にかかわる大問題に井の中の蛙でいていいのか。日本は。
われわれ庶民の日常生活では、スーパーでも古本屋でも「レジ袋どうしますか」と聞かれる。ライフスタイルも徐々に変わりつつあるように感じる。ぼくは、布製のマイバッグをもっているので「ああ、いいですよ」と、答えるがまけてはくれない。自動車もバスも使わず自転車走行しているが、ドライバーからクラクションを鳴らされ、巡査には「鍵はどうした!」と追いかけられ、オタオタする毎日だ。
青蛙おのれもペンキぬりたてか 龍之介
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