昨夜、ある集いでホームレスだったという老人のピアノ演奏を聴く機会があった。合田清というピアニストだった。バッハの前奏曲や「エリーゼのために」などをしなやかに演奏された。ぼくは、なぜこのピアニストがホームレスから脱したのかを聞きたかった。残念ながらその時間はなかった。
わがまちでも老人の孤独死が起きている。ブログにも書いた。人と人との絆が廃れ、人の温もりが感じられない社会の悲劇。それは政治のありよう、この国の風格に関係しているのではないか。人の温もりのない社会は何れ崩落するにちがいない。長屋住まいのような共同体的生活を煩わしく思い、だれからも干渉されないマンションスタイルの生活を望ましく思う傾向がないでもない。だが、人は孤独では生きていけない。助け助けられの共同社会の中でこそ、いのちを保つ道があるように思う。
松七日あけて厳しき世路かな 愚老
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ノーやん

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