ノーやん日記パート2

人の温もり

 曇り時々晴れ。松七日が明けて早々、悲しいニュースが伝わった。「60代姉妹 餓死か」というニュース。人口40万近いわがまちのどまんなかで。8日午前10時頃、曽根西町2丁目の5階建てマンションの一室で、一人はマフラーを巻いて仰向けに、もうひとりはリビングにうつぶせになって倒れているのを豊中署員が見つけたという。電気、ガスを止められ、リビングのテーブルには100円硬貨が4,5枚あっただけという。近所の人の話では「感じのよい姉妹だった」という。ただ「二人とも人付き合いはほとんどなさそうだった」という。いまは「無縁社会」とかいうがそれでいいのか。こういう悲劇が繰り返されない保証はどこにもない。

 昨夜、ある集いでホームレスだったという老人のピアノ演奏を聴く機会があった。合田清というピアニストだった。バッハの前奏曲や「エリーゼのために」などをしなやかに演奏された。ぼくは、なぜこのピアニストがホームレスから脱したのかを聞きたかった。残念ながらその時間はなかった。

 わがまちでも老人の孤独死が起きている。ブログにも書いた。人と人との絆が廃れ、人の温もりが感じられない社会の悲劇。それは政治のありよう、この国の風格に関係しているのではないか。人の温もりのない社会は何れ崩落するにちがいない。長屋住まいのような共同体的生活を煩わしく思い、だれからも干渉されないマンションスタイルの生活を望ましく思う傾向がないでもない。だが、人は孤独では生きていけない。助け助けられの共同社会の中でこそ、いのちを保つ道があるように思う。

松七日あけて厳しき世路かな 愚老

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%ふつうの顔webry%}一人はこのマンションの大家さんだったという。悲しいニュースです。
fm
「松七日あけて厳しき世路かな」

この記事悲しい!生きていく知恵のない女性だったみたい。行政側も知恵をつけない傾向があるのでは。助かる方法はあったはずです。
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