冬の雨

　雨。夕刻止む。灰色の雲が終日垂れこめる。雨が降るのは暖かいからだというが寒い。「寒い雨の中ごくろうさま」。マンションの駐輪場を清掃している職員さんに声をかける。「風がないからましですよ」「風邪をひかんよう気いつけてください」「ありがとうございます」。日本列島はかなりのところで積雪があった。週末にかけ寒さがつづきそう。北海道出身のMさんに言わせると「こんなの寒いうちに入りませんよ」ですが。お昼は山かけ蕎麦。卵を落として。

　雨で寒いので外出せず。ネットで久しぶりにシャンソン歌手・別府葉子さんのブログを見、別府さん作詞作曲の「月虹」を聴く。月夜の虹という不思議な現象は写真集で見たことがある。満月の虹はしあわせを呼ぶという。歌詞のなかに「ジャカランダの花」というのがでてくる。ぼくの知らない花。ノウゼンカズラ科でかなりの高木になるそうな。アカシアやネムノキに似た二回羽状複葉で花は青または青紫色という。聴きながら連想を試みるが、どういう景なんだろう。「廃墟の城跡」に芭蕉の「夏草や」句が浮かぶが…。静かに平和を願う心が伝わる。「六月の雨」という自作と「百万本のバラ」をあわせ収録したミニアルバム「いつもあなたを想ってる」がamazonから発売されるそうや。それに先立ち12月6日、大阪・中津のミヤノホール行われるリサイタルで先行発売するという。1枚1500円。他の予定がつまり残念ながら行けなくなったがヒットを願う。写真上=雨の千里NT、下=豊中緑化リーダー会・多肉植物同好会のサボテンの花。
　　　　　　　　　　　　　　　「月虹」を聴く昼くらき冬の雨　昇龍子