嵐の前の静けさか

　曇。日中ときどき小雨。町内を徘徊する。「台風が来ますねえ」。どうしようもないな、という顔つきでごあいさつ。それてくれればいいが。賢妻はわが輩の部屋の出窓を点検に来る。飛びそうな棒の類を片づける。ノーなしのノーやんは小さなことにこだわらない。棒の一本二本飛んでもええやんけ。それを口にすると落雷するので腹のうちに止める。どんな台風やら来てみんことにはわからんぞなもし。神頼みや。災害が起きんように、南無さん神さん仏さん。風がなく静か。嵐の前の静けさいうのは気色悪いな。昼は出石風ざる蕎麦。

　４丁目のスーパーで、焼酎の肴になる安いもんはないか探索する。ない。ただ覗くだけで帰る。写真上=服部緑地公園のクロガネモチの赤い実を啄む鳩。下=同フラワー通りのシュウメイギク。
　　　　　　　　　　台風を身構え看板横倒す　昇龍子