梅見

　夜の雨が上がったが曇り空。風が冷たい。帽子を被って用事をすませ、お昼は、お蕎麦ですます。午後、目当ての観梅会へ。

　千里南公園の梅林。あちこち赤毛氈を敷いた座り台が置かれ弁当をひろげているグループもあった。あずまやに舞台が設けられ、午後1時、琴と尺八の演奏が始まった。聴衆は、ほとんど中高年で200人以上と思う。演目は童謡や民謡もありバラエティがあった。パイプ椅子が少なく、立って聞いた。ちょっと寒かった。琴も尺八も、おそらく教室の先生クラスだろう。演目が終わるごとに拍手が起こった。ちょっとリッチな気分になった。市役所が主催したイベントだからお酒はなかったが、だいこん、こんにゃく、たまご三つで200円のおでんを売っていた。演奏の間、メジロが曲に合わせるように鳴いていた。演奏が終わると、人はサ～と散った。

青空のいつみえそめし梅見かな　万太郎
観梅やめじろも琴に鳴き添える　愚句
観梅やおでんの湯気がうしろから　同
左右の目わかれふらふら梅見かな　同

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