面白いのは、国政では自共対決なのに日本第二の都市大阪で自民党の推す候補者を共産党が勝手連で全力支援していることだ。なぜ、こういう摩訶不思議が起きたのか。
日本政治を席巻した維新の党が、大阪派との激しい対立状態にあるのは周知の通り。その大阪派維新が大阪府市政を牛耳ってからの8年間、大阪市を解体する都構想をはじめ教育も文化も経済も医療も大阪をわやにした。大阪では自民党も含めて橋下維新政治のむちゃくちゃに反対する潮流が5月の住民投票で草の根からたかまりをみせ、今回のダブル選挙となった。
批判者を抵抗勢力としてバッシングする手法は小泉政治、あべ政治にそっくりや。こんな独裁的な政治のモノマネが全国に広がったら、ニッポンがわやくちゃになる。なのでわが輩は今回、あえて知事への一票は自民推薦の候補に投じる。大阪の動きは日本を動かす。
日陰に咲く石蕗の花は日陰の太陽や。燦々と陽に紅葉する南京櫨は秋を感じさせる。
日の陰に陽の代わりかな石蕗の花 昇龍子
