若いころ、ある著名な国文学者に送った手紙の返信に「『ご存知』の言葉が間違っています。正しくは『ご存じ』ですよ」と指摘され恥じ入ったことがある。使い方の違いも書き添えられていた。「存知」はわれら庶民が使う言葉ではないらしい。その後、いろんな記事に「存じ」も「存知」もあるのでもやもやしていた。「決着」と「結着」も「広辞苑」は両記しているが「大言海」では「決着」しかない。
正しい日本語の読み方・書き方。あるようでないのでは。多分にファジーなのが日本語ではないか。大根を「下ろす」と書いても、坂を「登る」と書いても間違いとは言われたことはない。読み手がおおらかに言葉の意味を「忖度」してくれるからだろう。
庶民の「忖度」に乗じて、日本のトップ政治家たちが口にする「謙虚に」とか「丁寧に」とかの礼儀を重んじる日本語は、真逆の意味に使われるようになった。嘆かわしい。日本政府のいう「核廃絶」は「核兵器依存」の意味だし、「この国を守る」は「この国を危険にさらす」の意。「北朝鮮発の国難」は「北朝鮮のおかげ」の意味。というぐあいに。やはり、日本語は正しく使おう!午前、安売りスーパーへ食料品の買い出し。お昼は納豆ぶっかけ素麺。写真上は千里東町のナナカマドの紅葉、下=上新田のツワブキの花。
葛の蔓刈られ日が射す路傍の樹 昇龍子
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ノーやん
fm
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