ノーやん日記パート2

日本語を軽くした人たち

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 晴れ。寒い。部屋に電気毛布を敷く。朝から「漢字の読み方・書き方」を読む。頭の準備体操のつづき。外国人にとって日本語が難しいのは、読みようによって意味が違う(「同音異義」語)言葉が多いことだそうだが、われら日本人とて同じや。「規制」と「規正」の使い分け、「回復」と「快復」の使い方、「中秋の名月」と「仲秋の明月」の意味の違いなどどれだけの人が分かるかな。日は「差す」のか「射す」のか?

 若いころ、ある著名な国文学者に送った手紙の返信に「『ご存知』の言葉が間違っています。正しくは『ご存じ』ですよ」と指摘され恥じ入ったことがある。使い方の違いも書き添えられていた。「存知」はわれら庶民が使う言葉ではないらしい。その後、いろんな記事に「存じ」も「存知」もあるのでもやもやしていた。「決着」と「結着」も「広辞苑」は両記しているが「大言海」では「決着」しかない。

 正しい日本語の読み方・書き方。あるようでないのでは。多分にファジーなのが日本語ではないか。大根を「下ろす」と書いても、坂を「登る」と書いても間違いとは言われたことはない。読み手がおおらかに言葉の意味を「忖度」してくれるからだろう。

 庶民の「忖度」に乗じて、日本のトップ政治家たちが口にする「謙虚に」とか「丁寧に」とかの礼儀を重んじる日本語は、真逆の意味に使われるようになった。嘆かわしい。日本政府のいう「核廃絶」は「核兵器依存」の意味だし、「この国を守る」は「この国を危険にさらす」の意。「北朝鮮発の国難」は「北朝鮮のおかげ」の意味。というぐあいに。やはり、日本語は正しく使おう!午前、安売りスーパーへ食料品の買い出し。お昼は納豆ぶっかけ素麺。写真上は千里東町のナナカマドの紅葉、下=上新田のツワブキの花。
          葛の蔓刈られ日が射す路傍の樹 昇龍子         

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}おっしゃる通り生卵子を使います。たまにならいいのでは。「差す」は、人が身につけるとか何かが心中に入り込むもので、光が入り込むことは「射す」というようです。
fm
無粋な話で恐縮ですが、「納豆ぶっかけ素麺」には生卵を使いませんか。コレステロールが多すぎるのかな。どこかで卵は控えた方がよい。

射すと差すの違いは直接的な光線と間接的な光線の違いではいけませんか。
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