午後、内田樹さんの「下流志向」の続きを読む。学ばない子どもたち、働かない若者たちが増えたのはなぜか。日本社会の深層をたぐる。頭の体操になる本。著者は、学力低下やニート増の背景にあるのはアメリカ式労働価値観が日本社会に浸透した結果だと見立てる。社会科学や自然科学の実証主義的思考に慣れ過ぎたわが脳は、哲学的論理的な論の展開に柔軟に反応できず、というか消化されず萎縮し反撥してしまう。もっと頭の柔軟体操をしなくては。
高城二郎さんの「漢字の読み方・使い方」で頭の準備体操をする。漢字は読み方で意味が違う。「身上」は「しんじょう」とも「しんしょう」とも読む。「しんじょう」と読めば「身の上」、「しんしょう」と読めば「家計の切り盛り」の意。「一日」も「いちにち」と「いちじつ」がある。「いちにち」は一昼夜。「いちじつ」は「あるひ」「そのひ」。「一日の長がある」といえば「一歩勝っている」の意。「一途」も「いっと」と「いちず」。「一端」の「いったん」は「いっぱし」とは違う。いっぱしの俳人になるには、漢字の使い方の勉強が必須とか。ちょっと休憩して一句ー。写真上下=木枯らしが吹いた朝の千里東町。
木枯らしや坂の自転車帽子とぶ 昇龍子
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ノーやん
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