きのう、11月19日は旧暦では一茶忌にあたる。陽暦では1月5日になるので季節感が違うが陽暦でも一茶忌としている。11年前にぼくは一茶の「西国紀行」などをもとに大阪での足跡をおっかけた。その一文を俳句結社「藍」の会誌に連載していただいた。そのときの原稿(A4)36枚を引っ張り出して読み返す。
師匠・竹阿の死後、青年一茶は足掛け7年、京・大坂・堺・河内・四国など西国を巡って俳諧を修行した。宿をことわられることもあった。 野宿も重ねた。でもくじけなかった。旅中も芭蕉をはじめ先人の書を勉強し、大阪では、大江丸など一流俳人にも可愛がられ、「とっぱずれ」「ちちくりあう」など珍しい関西弁をせっせと書き留め、何十人という俳人と交流した。「一茶調」とよばれる句調は、このときの修行体験から生まれたのではと書いた。
継母にいじめられた不遇の身でいじけた面はあったかもしれないが青年一茶の修行の姿勢はまっすぐだった。そして「木がらしや地びたに暮るゝ辻諷ひ」「六十年踊る夜もなく過ごしけり」の感慨を残し、65歳の生涯を閉じた。ひたむきに生きた一茶に触れた思いがきょう愚脳に甦った。昼は天ぷらうどん。食品スーパーでひとつ100円の寄せ揚げと貝割菜をふりかけて。写真下=千里南公園のカルガモ。
ひたむきに生きるってこと帰り花 昇龍子
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ノーやん
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