大阪は幸いなことに朝から晴れ。マンション花壇のペチュニア・マリーゴルド・ジニアの花がら摘みや駄温鉢のアサガオ苗の管理をしながら水やりをした。マンションの住民から、ベランダで育てるのに困ったので「よろしく」と預かった、アガパンサスとアイリス、バラを地植えした。朝食前に美人のKさんも手を泥だらけにして手伝ってくれた。一汗かいた。居住者とボランティアの関係は、不用になったプランターや苗・資器材の引き受け、今回のような「ベランダで困ったので」と鉢ごと引受るケースなど多様な形で深まっている。それに応えて、わがマンションのボランティアは共有地の花壇づくりにも力が入る。「マンションのグレードアップ化に寄与している」という評価も受けた。「花などに余計な管理費を使うな」という居住者もいる。
一汗かいたあと朝9時前、千里の大気汚染常時監視局花壇の水やりにでかけた。ここは、日当たりが良いせいかマリーゴールド、ケイトウ、ジニア、アゲラタムなどみんなすごい生長ぶりだ。この花壇も通行人が出勤途中「いつも楽しませていただいてありがとうございます」とよく声をかけられる。花のボランティア活動の醍醐味がちょびっと分かってきたような気がする。
先日の句会で、「半夏生」が次回の兼題となった。現実生活から遠ざかっているような季題にちょっと疑問を抱いたが反論できず賛成した。たまたま、桑原武夫氏の「第二芸術」論を読み返した。俳句を年寄りや病人の暇つぶしの「戯言」のように言われ、現代俳句は芸ではあっても芸術ではないと言い切る。「そういわれるとそうやなア」とも思う。ぼくは芸術家を志しているわけでなし一芸を身につけようというのでもない。どちらでもなく亡父がやっていたのを真似てみたいというにすぎない。が、世界の文化芸術の都で生活体験した賢い人にそういわれると、井の中の蛙で生きてきたぼくなんぞは、毒草を食ったように萎れてしまう。
半夏水や野菜のきれる竹生島 去六
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