ノーやん日記パート2

一陽来復

 きょうは冬至。陰が極まって陽がくる日である。昼がいちばん短く夜がいちばん長い日。この日は昔から粥を食べたり南瓜を食べたり、ゆず風呂につかったりした。いまもそういう風習はいくらか残っている。
 寒さは少し和らいでいてお昼頃雨がぱらつきだした。週明け以降に大阪地方、零度以下の寒波が予報されている。変なウィルスも出回っているようなのでなるべく外出は避け、うがいや手洗いを励行しよう。年の瀬の高齢者のことを思う。
 施設で介護サービスを受けている人たちはたいへんだという。ご夫婦とも認知症の方の介護をしている話を句会で聞いた。間違ったことを言っても「間違っていますよ」と叱ってはいけないのだそうだ。もしわが身だったら、と考えてしまう。きょうは、腰の骨を複雑骨折し車イス生活している独居老人を訪ね、喜んでもらった。デイサービスに通い、人と会話ができ色紙あそびなどして楽しく過ごしているそうだ。玄関に飾り箱がきれいに飾られていた。一方、毎日怯えるような生活を送っている独居老人にも会った。ぼくには訪問して声をかけることぐらいしかできないが、いろんな独居老人たちを地域社会が温かく励ます取り組ができないものだろうか考えた。昔は、高齢者にゆず風呂サービスをする銭湯があった。いまのわがまちには、そんな場所がない。冷え冷えとしたコンクリートの壁に囲まれている。他人のことなど構っておれないという社会の風潮にぼくは寒気を覚える。夜はほくほくのかぼちゃを食べた。
一陽来復には、悪いことや苦境の後に、よいことや幸運が訪れるという意もある。
貧乏な儒者とひ来る冬至哉 蕪村
冬至の日しみじみ親し膝に来る 風生
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