「けんげしゃ茶屋」「正月丁稚」「池田の猪買い」「貧乏花見」、、、どれも腹をよじって笑った。活字を拾て笑うたんやけどこれほんまは、米朝師匠の実演を聞いて笑うもんや。木戸銭も払わんとやすやすと笑うのはあいすまんこと、ましてや年の瀬に首を切られて寒空に放り出されている若い衆のことも考えんと、炬燵に入ってひとり落語を読んでゲラゲラ笑うてるのんは不埒ではないか。
自戒したふりして、昼は冷飯で焼き飯を食らい、午後晴れてきたので正月支度をしようと、吹田まで買い物に出かけた。千里は物価が高うて年金生活者にはたまらん。吹田で120円のキャベツやじゃがいも、さつまいも、にんじん、、、いろいろ買うてたらたちまち2000円を超えた。肉や魚は生もんやさかいもうちょっとまとう。けど、ちゃんと正月でけるかなあ。「貧乏花見」真似たら「貧乏正月」かてでけんことないわい。え~いままよ、と自転車で千里の坂道を登っていると霰が降り出した。ジャンパーにバチバチあたったが帽子を被っていたので頭(おつむ)は大丈夫だった。
玉霰雪ゆるやかに二三片 汀女
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