米朝師の著作はおおかた中之島と千里の図書館で借りて読ませていただいた。読んでげらげら笑う本に出会いフアンになった。ただそれだけやない。人生に教えられるところがおおい。著作数は恐らく芸能界トップだろう。まだ読んでいない本があると自然に手が出る。この「歳々年々」に田辺聖子さんとの対談噺があった。「人はなぜ笑うのか」はぼくの探究テーマだが、幼少のころから落語に接してきたという田辺聖子さんは「笑は愛から来る」というたそうな。「嫌味な人がおかしいこと言うても、そないにドッとはウケない。でも普段から皆に可愛がられている人が言うと、ようウケる」。この話を受けて米朝師は「ほんとにそうですな。…そういう人物をほめて伸ばしていくことが大切なんやと思います」。う~んなるほど。
同じく人間国宝だった桐竹勘十郎さんの娘さん三林京子(女優)さんを米朝一門の女性落語家・桂すずめとして育てた話も載っている。女弟子にもたいへんきびしく叱ったらしい。すずめさんの落語、ぜひ聴いてみたい。
枝雀師の古典落語は米朝師が古典を現代に蘇らせたように、さらに一歩を進めようと独自の表現、芸風を開拓したかに見えたが、残念ながら今世の人ではなくなった。惜しまれる。枝雀師の回想話もしみじみとした気持ちが漂う。
写真下=吹田市の竹見台コミュニティセンターの銅板画。下=阪急南千里駅前交差点の竹見台側紅葉。
OBの写真に一輪添う野菊 龍尾
コメント一覧

ノーやん

fm

ノーやん

fm

ノーやん

fm
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事