選挙の宣伝カーは、空っぽのまちを声嗄らして行き交う。あすはいっせい地方選後半戦の投票日。わがまちは税金と社会保険料を納めて寝るだけの塒街か。集会所も保育所も老人憩いの場もなく見返りらしきものはないないづくし。選挙に行かない人も多いらしい。ぜひ上新田の声を代弁する人を議会に送りたいね。
樫ノ木公園の池の周りに藤の花が咲いている（写真上下）。藤には山藤と野田藤の二種類があり、山藤はツルが左巻きという。わが輩といっしょ。近寄って蔓の巻き具合を見るがよくわからない。ここの蜂は少し小ぶり。エコロジスト・田中肇さんの「花と昆虫がつくる自然」を読むと、藤の花によく訪れるのは、クマバチのほかニッポンヒゲナガバナバチ、セイヨウミツバチとある。
クマバチたちはフジバナの雄花と雌花を包む舟弁と翼弁とよぶ花弁を後ろ脚で押し下げて花を出させ、頭を旗弁とよぶ花弁とのスキマに突っ込んで蜜を吸うそうな。そのときにフジバナは受粉するんやて。ギブ＆テイクの関係らしい。堅い構造で蜜を守っているフジバナの蜜を吸うには頑丈な頸と太い口吻が必要で、クマバチは最適らしい。なるほどねえ。しかしどうして藤の花を見つけて集まるのかねえ。うぐいすも花を食べるのかねえ。きょうの昼はざる蕎麦。
左巻きの藤花誘う熊ん蜂 昇龍子
