「大衆詩人 白楽天」(岩波新書)のつづきを読む。「反戦・平和」の詩。白氏の徴兵忌避の詩「折臂翁 戒邊功也」や李白、杜甫の反戦詩も紹介する。日本の与謝野晶子が弟に寄せた歌「君死にたまふことなかれ」も紹介しているが、、大町桂月に「賊子」とか「不敬」とか「危険(思想)」とかボロクソに非難され、まともな反論をしなかったふがいなさを嘆く。
「片山先生」は、だから、勇敢に徴兵忌避まで歌った中国の白楽天に学ぼうという。だが、ここにはちょっと飛躍がないか。日本は日本で、地に足付けて考えるべきではないか。反戦平和求める草の根の声は第二次世界大戦で日本敗北後、、平和憲法に結実し、原水爆禁止運動に結実し、あまねく世に及んでいる。もちろん、白居易や李白、杜甫などに学ぶことは有益である。しかし、わが民族の心からの叫びにも耳を傾けたい。たとえば峠三吉の「平和への証言」-「ちちをかえせ ははをかえせ」の詩はだれもが心揺さぶられるはずや。
いくさ事を「平和・安全」と偽り戦争を企てる輩が、まるで烏がへこ茄子を装うように、若者を誘いにのせようとしている。この企てこそ「危険思想」というべし。写真上から、千南公園の南花壇と同公園に屯するカラス。
戦争を企てる顔へこ茄子 昇龍子
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ノーやん
fm
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