ノーやん日記パート2

寒鯉も地蔵のごとく微笑むや

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 晴れ。きょうも終日寒い。外は冷蔵庫のよう。部屋に籠って、手塚治虫さんの「七色いんこ」と片山哲さんの「大衆詩人白楽天」を読む。「七色いんこ」は、演劇の代役名人且つ大泥棒の主人公の呼び名。女刑事千里に追われるが証拠を掴まれず次々と劇の代役をこなす。きょうは「どん底」「人形の家」「修善寺物語」「ピーター・パン」などが登場した。「大衆詩人白楽天」は、15歳の時から天才ぶりを発揮した白居易の平明な詩風と「新楽府」に示された政治社会風刺の詩「采詩官」を紹介する。周の時代には「采詩官」という役人が置かれ、「下流、上通、上下泰し」の世、つまり昔はお上が下々の声を聞いた、上下の意志が疎通し国家安泰だった、その後の君主は取り巻きの祭りたての声を聞くだけになった、お上は下々の諷刺の声に耳傾けるべきだ、と。

 見ざる、聞かざる、言うはオウムかインコの如く同じ言葉を繰り返す宰相。21世紀の日本にも実在するなあ。昼はパスタ・ナポリタン。午後、千里南公園を散策。

 牛ヶ首池には凍るような 寒さの中、寒鯉を釣る老人が数人いた(写真上)。鯉の動く様子はない。老人はじっと引きが来るのを待っている。どちらも池のお地蔵さんのよう(写真下)。笑いたい光景だが、釣り人はなにを考えているのだろうか。なにも考えていないかも知れない。「もしもし」と聞いてみたい。鯉はなにを考えているのだろう。じっとして動かないようにしているのか。
          寒鯉も地蔵のごとく微笑むや 昇龍子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}ぶるぶるしながら鯉が寄ってくるのを待つ面白さですかな。
fm
「寒鯉も地蔵のごとく微笑むや」

この句好きです。鯉は一日一寸釣るといいますが、この太公望も風流人ですな。
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