ノーやん日記パート2

あけ烏

 あけましておめでとうございます。どういうわけか今朝は、あけ烏の声を聞かなかった。人も車もきのうのあわただしさとは打って変った静けさである。千里は雪の予報がはずれ、空気は冷たいが晴れ間も見える一日となった。昼過ぎ、みぞれがぱらついた。日本海側では雪が積もっていると聞いた。朝も昼も雑煮とお屠蘇をいただき、年賀状をめくって知人友人の消息を知る。どこへも行かず炬燵でごろごろした。
 「人は麺麭のみにて生くものに非ず。されど又麺麭なくして人は生くものに非ず」「経済問題が真に人生問題の一部となる」。河上肇博士のこのことばがなぜか胸に焼き付いて離れない。新聞やネットを見る目もそういう類のニュースにひきつけられる。しかし、経済団体トップの「官民協力してセーフティネットを」とか、総理大臣の「私は決して逃げません」などという年頭所感を見ると、なんともこころもとない気持ちにさせられる。結局は、生きるためには底辺庶民自身が起き上がるしかない。あけ烏のように。日本のトップリーダーの無責任ぶりやうろたえをいくらなじっていてもしょうがない。そう考えをめぐらす元日だった。
元日やはれて雀のものがたり 嵐雪
元日やはれて烏をほめてみる 愚句
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事