晴れたり曇ったり。お昼前小雪がちらつく。朝、T診療所で頭の消毒。3種類の薬らしい。「昔はオキシフルで傷口塗ってましたで」「私らはアカチンやった。血が出てるよ。頭を枕つけんように寝なさい」「つけんように寝てまんねんで。寝てるうちに自然と怪我のところがあたりまんのや」。「帽子は被らんようにネ」。女の子のヘヤアピンでガーゼあてて格好悪いナ。しゃあない。「お酒はちょっとくらいならよろしいか」「…」「缶ビールくらいなら。酩酊するのはあかんよ」「はい、わかってま」。なかなか厳しいな。案の定、人に頭見られ「どないしたん?」。かくかくしかじか。また会う人にかくかくしかじか。いっそ背中に貼紙してあるこか。
帰って花壇の雑草引き。パンジーの開花とともにノースポールも咲き、チューリップの芽が目立ってきた。昼は焼うどん。南千里のスーパーへ缶ビールと牛乳買いに。帰りに南公園の梅林小道による(写真上)。梅は満開。散り始めている。梅の香がなんともいえん。つぎの日曜日は「散る梅の香」が楽しめそうや。
お笑い本3冊読み終えた(写真下)。漫才の歴史のことは、秋田実著「大阪笑話史」から一部メモ書きした。エンタツ・アチャコさんによってはじめられたしゃべくり漫才は、「大阪の庶民生活が育て上げた面白さ」という。どんな笑いか。平凡な話を「言葉や言い回し」で笑わせる笑い。たとえば「君にいっぺん聞こう聞こうと思ってたんやが」「僕もいっぺん聞かれよう聞かれと思うたんや」。「あなたはきれいやねえ」とお世辞を言われれば「そんなこと…。もっというて」(五郎・雪江さん)あるいは「そんなことございますわ」(ワカナ・一郎さん)。エンタツさんの「さっぱりワヤですわ」が流行ったそうだが、いまでも日常生活で使う。人生幸朗さんのぼやき漫才「責任者出てこい」もちょいちょい使う。暮らしの中の笑い。それらの笑いはいまも生きているように思う。秋田さんは笑いのパターンについて興味深いことを書いておられる。それはまたあした。
ひとり子の雛まつりはいつまでぞ 愚老
梅の香の小道を仔犬抱かれて 同
水仙の花満開にけさの庭 同
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ノーやん

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