
妻が昨年末100歳で辞世した亡母の初盆に出かけることで迷っている。実家へ帰りたいが、弟夫婦の子どもらも帰省するので迷惑になろう、と。気候のいい時期にずらせばと進言する。自身の体力のこともある。梅雨がいつあけるのか定かでないが老人の真夏の時期の外出は体力を消耗する。昼は冷や麦。
なるたけボケが進まないよう落語や音楽を聴いたり、ときどき忘れる人の名前を忘れまいと50音順にして記憶・反芻してみたり、朝昼晩、科学や歴史や俳句の本を読んで頭を動かしたりしている。無駄な努力か。けどいいじゃないの。空蝉にもなにか一所懸命な思いが宿っていると思うよ。
参議院選挙の結果がきょうも気になる。大阪は維新の会が4議席中2議席、しかもトップと2位を獲得した。その得票数も異常である。大都市圏のなかで突出している。日露戦争挑発議員を生み安倍改憲の先兵役を売り込んだ維新である。『身を切る改革」を一枚看板に急伸長したがなにがそうさせたのか。安直な「解」を求めないが大阪現象の究明は大きな意味を孕んでいると思う。なにより大阪府民自身が自己分析すべき問題だろう。
マンションの夜蝉ときどきひとりごつ 昇龍子