パッチワークの丘は、見渡すかぎり麦やジャガイモ、玉ねぎなどの畑。波打つように彩る。とろどころ家はあるが電柱がない。外国へ来たような気分になる。広大な食料生産の基地やなあ。その丘に自動車会社やたばこのTVコマーシャルに出てくる木が植わっている。木にも名前がある。乗用車やバスの止まれるスペースが整備されていて、そこが見晴らしのいい観光スポット。「生まれて初めて見る景色やわ」。妻がなんども感嘆の声をあげる。娘が写真を撮りまくる。わが輩はスケッチをしたかったがタクシーなので余裕がない。
こんどは、美瑛からノロッコ号で美馬牛へ向かう。ここも外国人観光客で賑わう。観光バスが並んでいる。「四季彩の丘」という広大な花畑。マリーゴールド、ポピー、キンギョソウ、カスミソウ、サルビアなどが真っ盛り。見事や。観光用連結車に乗って広い畑をめぐる。記念写真を押し売りされる。
美馬牛に戻り、上富良野の「かんのファーム」へ登る。美馬牛の駅でカッコウの鳴く声を聞く。夕暮れやなあ。美瑛に戻り、三泊四日の旅の最後の宿はペンション・ココリール。静かでおしゃれでサービス満点の宿や。あす（16日)は、旭川へ出て旭山動物園を見物する。いいね。北海道は。わが輩には最高の避暑地や。
郭公が日暮れを告げる森の駅 昇龍子
