公園の鳩と教育勅語

　雨のち晴れ。にわかに国政を揺るがす問題に発展したわがまち「森友学園」（籠池泰典理事長）の国有地取得問題。政治家の関与なしには考えられぬ奇怪な話。疑惑の目は政治家に向かい始めた。きのうは自民党の鴻池祥肇参院議員・元防災大臣が記者会見し籠池理事長夫婦の面談を受けたことを明かした。鴻池議員は、追い返したという。けさは、共産党の小池晃議員が同学園の教育方針を高く評価して名誉校長に就任していた安倍昭恵首相夫人の道義的責任を追及した。首相は責任を認めず隠蔽に終始した。教育勅語を幼稚園児に暗唱させ、昭恵夫人が「日本一の幼稚園」と褒めあげた園。２０１５年秋の運動会では園児に「安倍首相がんばれ」と叫ばせていたという。

　こうなると政治思想教育との関係がおのずとあぶりだされてくる。繋がるのは日本会議。さてこの先は？じわりじわり金魚が追い詰められているよう。

　昼は蕎麦。午後、南千里の千里図書館で「東京やなぎ句会」の「五・七・五句宴四十年」と小森陽一「子規と漱石」を借りる。公園に出て鳩や雀らを観察する（写真上下）。鳩が花壇に入って薄眼でこちらを伺っていた。
　　　　　　　　　　　　　　　鳩眇め園児勅語の國揺らぐ　昇龍子