鯉のぼりの季節

　晴れ。きょうも汗ばむ陽気。若葉は萌えまちはあきらかに初夏の風情。自転車で坂道をくだるそよ風が心地よい。柿若葉、楠若葉、落羽松の若葉(写真下)…。目には青葉山時鳥初鰹ー山口素堂の句が自然に浮かぶ。藤の花と香りもいい。わがマンションに鯉のぼりも初夏の風を吸いこんでいる(写真上)。下流の天竺川には鯉のぼりの吹き流しが掛っていた(中)。

　昼は素麺。トマト小と茹で卵の副采。午後、町内を徘徊する。古道具屋のおやじに出会う。ぱりっと背広を着込んでお帰りや。消費税の増税どうお考えかな。聴きたかったが「こんちは」とお互い元気な声だけで行きすぎた。スーパーへ行くと税別表示が増えてレジであわてて小銭を探すことが多くなった。いやな課税のしかけをしているぞ。

　われら大衆がものを言わんかったらこのまま来年税率10％まで一気呵成やもしれんぞ。「生き死にはみなさまに均しく1割の税負担をいただきます。企業減税や軍備増強のため場合によってはさらなるご負担を頂戴いたします。　自民・公明・民主党」とは公約にはなかったぞ。「しゃあないな」と増税に抗議の声も上げず寛容であれば増税協力戦犯にならんとも限らん。きょうはなぜかそんなことを考えた。
　　　　　　　　　　　　　　　店閉じる張り紙を泣く鯉幟　龍尾