昼は名古屋のきし麺味噌煮込みをいただく。うまい。18歳のときぼくは大阪へ来てラーメンの甘いのに閉口した。いまでは逆。けど、このきし麺味噌煮込み、懐かしいふるさとの味がする。70歳のいま、ふるさとの味をかみしめる。はたちのころ、大阪の味覚に馴れたぼくは、来阪した母親に美味しい中華そばを食べさせようと、「来来軒」という東梅田の中華屋さんに案内したことがある。ラーメンと豚まんだった。それをうまいと思うのは若いぼくの味覚で60歳の名古屋の母親には通じなかった。母親の不満顔がすぐに読みとれた。ぼくはいまも恥じている。
いま家族のあるぼくは一日三食いただける幸せをかみしめている。大阪市内で一日一食で生きている人の話を聞いたことがある。一日二食の人も多いだろう。家なき人々も大都市の公園や河川敷きなどに多い。「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利とはなんぞや。その権利を保障するのんはだれやねん。いっぺん国を掌るえらいさんに聞きたいね。
自宅できょうは冬ごもり。昼過ぎ電話が鳴って目が覚める。吹田市の千里図書館へ。帰り道南公園の軽鳧を見る。牛首ヶ池の南側に軽鳧10数羽と青鷺、鷭、鵜。北側には軽鳧14羽。軽鳧諸君はじつに悠々としている(写真下)
。腹をすかしてるようには見えない。池の西から東へ。東から西へ。ぼくが手をたたくと寄ってくる。けどなにももらえないと分かると遠ざかる。曇り空の上を鳩や椋鳥が東へ西へと群舞している。池の北側のユーカリの大木と合歓の木、柿の木で鵙や鵯らがかしましく鳴き声を上げている(写真上)。
家もなく流離うごとく若き鴨 愚老
柿の実にありつく野鳥の甲高く 同
コメント一覧
ノーやん
fm
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事