血圧上100下64。「お変わりないですか」「はいお蔭さまで」。この一カ月ノイロトロピンの投薬を停止したが「変わりはない」。ときどき飲み忘れる「トリプタノール」は、飲み忘れると朝、右目の筋肉がひきつる感じがする。ガバペンだけにするのはもう暫くようすを見ることにした。いずれにせよ「帯状疱疹後神経痛」というヘルペス後遺症はやっかいな病気やな。つくづく思う。
白楽天が世の女性のために歌った哀詩、「長恨歌」と「琵琶行」を読む。フェミニストやったんやな。陶淵明に習う詩、李白、杜甫を敬慕する詩、花・柳・春・鶴の自然を愛する詩、白氏の人柄を示す詩、結びに、陶淵明の「五柳先生傳」と自身の「酔吟先生傳」で一巻の終わり。紙芝居風の白楽天物語だった。中国の悠々とした歴史と文化に触れるにつけ、現実のぎすぎすした日中間の(政治・社会的)軋轢を嘆かわしく思う。
午後、岡町図書館で科学雑誌「ニュートン」を読む。地球誕生46億年の歴史をパノラマ風にマグマの吹き立つ時期、凍りついた時期、生命体が生じた時期、人類が誕生したごく最近の地球を眺めると、せかせか生きて戦争を企てる米英主導型の世界政治の貧困を嘆かずにはおれない。白氏のように悠々と酒を友に生きようか。写真は、岡町図書館前の峠三吉の詩碑「ちちをかえせ ははをかえせ」。
白氏風の柳花靡きて酒一献 昇龍子
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ノーやん
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