「あの~、Mさん、ちょっといいですか」
「はいっ?、、、、 どうぞ、、」
「実は、私、もう直ぐ日本に行くんですが、その時、福島に寄ってこようと思っているんです、、」
「へーっ、?それはいい、実にいい。ボクも嬉しいよ。ただ、ちょっとお願いがある、」
「何でしょうか?」
「福島で、お金をいっぱい落してきてほしい、。」
「、、、、??? それは、どういう意味でしょうか。人に聞いた話ですが、福島では、お金を落しても、直ぐに戻ってくるというんです。福島の人は、みなさん真面目で正直ですからね。」
「?????、、、」
Mさんは、福島の人。もう当地に永らくお住い。英国福島県人会の会長さんはおろか、ヨーロッパの会長さんまでしておられる。福島県人会は、別称「しゃくなげ会」。例の東北大震災後、郷土福島の復興を願って、いろいろな行事を催しておられる。
英国で最大。もっとも活発な県人会。
「あっ、分りました。福島県人の正直さを実証するために、私に、わざと現金を落してきてほしいといわれるんですね。
こういうの、私にも興味がありますから、やってみましょう。
しかし、いくらくらい財布に入れればいいんでしょうか。また、私の連絡先とかも、書いておかなくてはなりませんね。」
「えっ、????、、、、??」
Mさん、目下日本。福島で、いっぱいお金を落しておられるのであろうか。