昨日、英国では臨時休日。
エリザベス女王が亡くなった。
皆さん、もうご存知だと思いますが、ここ英国では、ごく最近、大きな出来事が起こりました。2つも。
いずれも、女性が絡んでいます。それも同名の、エリザベス。
まず、この9月5日(月)、与党保守党員による最終投票で, リズ トラス(Liz Truss)氏が、男性の元財務大臣Rishi Sunak氏 を抑えて、保守党主に選ばれました。保守党は、現在、与党ですから、即新首相というわけです。
まだ若い女性で、46歳。
先のボリスジョンソン首相が、党内、多くの党員からの不信任案で、退陣に追い込まれたからです。
彼は、ハッタリが多く、嘘ばかりつくので、多くの保守党員の反感を買ってしまったのですね。
英国では、新首相が決まると、元首である女王に、まず謁見しなければなりません。それが済んで、初めて首相。
ただ、昨今、エリザベス女王は、96歳というご高齢の為、スコットランドのバルモラルという御用邸におられます。
普段なら、ロンドンのバッキンガム宮殿におられるはずなんですが。
そこで、トラスさん、6日(火)特別機で、スコットランドに飛び、女王謁見直後、ロンドンにトンボ帰り。到着後、すぐに首相官邸前で就任挨拶です。
新閣僚を急いで決め、その翌日7日(水)の昨日は、国会で、野党の労働党と、丁々発止の鍔迫り合い。
トラス新首相、早速労働党の「吊し上げ」にあっておられましたよ。
この様に、英国の国会風景は、見ていて、非常に面白いです。
さて、今日、8日(木)。
まさかと、思うようなことが起こってしまったのです。
ただし、事故ではありません。
と言いますのは、エリザベス女王、本当のところ、非常に衰弱しておられたのでしょうね。
2日前に、新首相にお会いしておられますし、しっかりしておられる様に見えたのですが、。
驚くなかれ、午後5時ごろ、家族に見守られて、静かにお亡くなりになったのです。
まあ、新首相になるべきトラスさんに謁見するのを、「最後の仕事」と思っておられたのかもしれませんね。
在位すること、実に70年、エリザベス女王は、国民の大多数から愛された君主であったと思います。
明日から、英国元首は、チャールズ王です。国民の大多数が、君主といえばエリザベス女王しか知りませんので、何か、変な気持ちです。チャールズ3世、。
それにしましても、これらの国会議員は、実にタフな人たちですね。本当に感心します(全てではないと思いますが)。
そして、王室の人たちも(全てではないと思いますが)。