NPO法人WinWin育成協会の上野恭子です。
再びコロナ禍の状況、、、
3月からの想いの備忘録的なメッセージをお届けいたします☆
■ネガティブとモヤモヤの日々・・
私がコロナ禍で最初に残念だなと思ったことは、講師という仕事の切なさです。私自身は2000年からなので今年でちょうど20年講師をしていることになり、「世の中にこんな良い仕事はない」という思いでずっとやってきました。だからこそ多くの人に、その経験をして頂きたいし、本格的に仕事をしていくということもお勧めしてきたわけです。
しかし対面での講座や研修ができなくなりました。特に企業での研修については未だ行う予定だった研修が延期になったりあるいは中止になったりという状況です。私の提携先の東京の企業研修講師の方々は、全く仕事がなくなったという方もたくさんいらっしゃいます。正社員で働いている人は休みになったとしても給料がいただける中、雇用されていない立場の不安定さやリスクをとても大きく感じました。
次に思った残念なことは、感染対策のため社会が分断されているということです。
他国の人を受け入れないようにだけではなく、感染者の少ない県では特に他の県からの来る人に対して非常に厳しくなっています。もちろんそれはとても大切な対応だとはわかっています。ただ今までグローバル化して国の垣根を越えて人々が行き交う時代が進んできていただけに、この分断された状況を悲しく思いました。
さらには「7割経済」です。ワクチンができたとしても今回の経済的影響が5年は続くだろうという予測が日経新聞に出てました。多くの企業への深刻なダメージ、事業計画変更はまだまだ続きそうです。私自身も何ヶ月もかけて作った計画を、大きく変えなくてはならないという状況になりました。
個人的には、コロナ禍だからこそ「専門を磨き、自分の人生を主体的に考えること」がより重要になっていて、そこへの貢献ができることは嬉しく思いつつ、この3つの残念で、心のもやもやが解消しない日々を送りました。
■ポジティブへのリフレーミング(発想転換)
しかしそんな時に参加した会のワークで、私以外の人は皆さんが今回のことを、より良い未来につながる変化だと捉えていました。それは明確にどんな変化と言えるものではなく、きっと社会は良い良い方向に変わるんではないだろうかという希望的観測ではありました。しかしこういう中で前向きに考えることのパワーをいただくことができました。
また分断していると思った世界も、シリコンバレーのセミナーを日本でズームで受講することができたり、あるいは先日は台湾のデジタル大臣の講演を1時間ズームで見ることができたりと、オンラインによってグローバルの流れは革新的に進んだと感じました。(問題は私の英語力ですが笑)。
■ネガティブとポジティブの融合!?
そして7割経済に関しては、ここはまさにリスク管理です。最悪の状況を想定した上で、あらかじめそれを回避する準備を行うことは、小さいながらも二つの法人を経営している身としては最も優先順位高く行うことだという確信ができました。これは経営者向けのコロナ対策のお話をたくさん伺い、私のモヤモヤはある意味正しかった!そしてモヤモヤするのではなくて、最大限にネガティブになることこそ、今必要なことなんだと腑に落ちました。私が早くから、今年度はスクール開講をオンラインに移行していくということを決めたのも、現状と私なりの考え方の中では、良い決断だったのではと思えました。
フェルミ推定という考え方があります。「一見予想もつかないようなことを、論理的思考能力を頼りに概算すること」です。そのステップは、「まずは大枠で仮説を立て、具体的にフレーム化(層別)し、最終的にはシンプルな答えを導き出す」です。これはまさに私がいつも行っている考え方のステップです。つまり、ネガティブな感情になろうとも最悪のリスクを考えた仮説を立てることと、そこからどういうケースがあり得るのかといくつかのパターンを立て、最終的には最も重要で建設的だと思われるひとつのパターンに集約するということです。これが私の決断の拠り所になっているということは、実はトヨタさんとの共同開発の中で気がついたことです。トヨタの管理職の方が、地頭力の本の著者の方と親しいというお話をされていて、そこで、あ!そうだった、以前必死に読んだ本だ!ということを思い出し、改めて検索してみたところ、地頭力のトレーニングがフェルミ推定を使ってできると知りました。改めて情報を集めることで、私の中では決定的に、withコロナ時代でも前を向いて少めるきっかけになりました。
そしてその後受講した講演の中で、変化のスピードの速い時代や予測がつかない時は、コラボレーションや絆が大切だということを聴き、「あーやっぱり Winwin が大事なんだ」と、心の中の雲が晴れていく思いでした。withコロナだからこそさらに重要になってくるのが Winwin!だからそのためのコミュニケーションも、ビジネスの仕組みも 必要なんだ!そんなことを思いました。
それを、今の社会に役立つところまで貢献できるかどうかはまだまだ遠い道のりです。しかしながら、きっと同じように感じてくれる人がまだ世界中にたくさんいる!きっと私のようにモヤモヤと心を曇らせている人はきっと WinWin を待っている!そんな気持ちになってきた最近です 。
■まずは目の前のWinwinから☆
これからはオンラインでの開講が増えていき、インストラクターの人達共々、模索は続いていきます。ただオンラインだからこそ受講していただける人たちも増えていくと思い、とても楽しみに思っています。 一人で行う模索は辛い時もありますが、志を同じくする人たちとともに模索することは、すべてのプロセスが明日へのエネルギーになると感じています。 Winwinになる仕組みづくりについても、心が晴れて行くにつれ、良い思考ができアイデアが湧いてくるようになったと感じています。形にするまではまだ多くのプロセスを必要としますが、画期的な認定校の仕組みも現実に見えてきました。
リモートワークになった企業での研修が行えず、新たにオンライン研修の提案書をたくさん書き、それでもなかなか決定しなかったものが、やっと最近決まりました。リモートワークを前提に新たに提案した「管理職のオンライン面談をマンツーマンで指導する」という提案です。これを採用いただけただけではなく、当初8人の管理職の人に対して行う予定が、なぜか19人の管理職の方に行うと人数も増えました。改めて確かにこれは私の得意分野なんだということに気がついたところです。これはオンラインにならなければ提案もしなかったですし、先方の企業様としても実施しようと思わなかったことではないかと思うので、withコロナだからこそ見つかった自分の強みではとも思っています。まさにこれもWinWinです。
やはり、モヤモヤがクリアになるきっかけには、良質な学びがありますね!
「学ぶことは生きる」 今はそんな想いです。
長文お読みくださり、ありがとうございました。
NPO法人WinWin育成協会 理事長 上野恭子
<コーチング資格と講師養成スクール事業>
協会HP:https://npo-winwin.net/
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