
近頃の「秘密」論争に、芭蕉のそんな句を思い浮かべました。
もとの意味合いはまったく違いますが、「口は禍の門」になりかねないところは同じかも。
要するに、何が「秘密」なのかは「秘密」です。
機関の長が「秘密」だと思えば、それが「秘密」なのです。
もともと政治家や官僚は、性悪説が多く猜疑心が強い。
やたら「秘密」にしまくったら、危なくてやたらなことはしゃべれなくなります。
「秘密」はもともと「秘奥親密」ということで仏教の言葉。
仏様が、理由があってはっきりとそれと示さないで説くこと、が本来の意です。
おそらくは、言葉では伝えられない真理がある、というところから来ているのでしょう。
宗教ならそれもアリかもしれません。
が仏ほど偉くない凡人どもが、現実にやたら「秘密」を持ち込んでもねえ。
個人的な秘密ならまだしも、知るべきことが知らせられないとなると・・・・。
日本は秘密がダダ漏れだから、安全保障上の情報や秘密は教えない。
米国からそう云われたことがもともとなのでしょう。
でも、法律を作ったからといって、はい、教えます、ということになるのかは疑問。
今回の米国のシリア侵攻が土壇場でひっくり返りました。
そのこともでも日本はカヤの外だったといいます。いち早く賛成するつもりだったのに・・・・。
ほんと外交音痴なんですね、日本の政治家も役人も。
もともと日本の諜報能力は幼稚園児なみと云われているそうです。
だから仮想敵国?の情報も米国に依存するしかない、というのが現実なのでしょう。
でも、それだったら外交っていったい何をやっているの?
ともかく世論の反対にもかかわらず法案は通るでしょう。
やっぱり一強政治は考えものですが、なぜか支持率は下がりません。
景気と云うつかの間の幻想に踊らされているのでしょうか・・・・。
親水公園にコサギが一羽、くちばしを水の中に突っ込んでエサを探していました。
こんなとこにおまえのエサなんかあるの? それは秘密です。
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