上から目線の人を見ていて思うことをいくつか書きます。
まずは、自分が優れた人間であることだという気持ちが人一倍強いということ。
そういう気持ち、多少は誰にもあると思いますが、わたしが最高、とまで言ったらこれは病気です。
それだけ、人に認めてもらいたい、という要求も並はずれているのでしょう。
ところが、現実の自分に、それほどの能力があるわけではありません。
現実には、間違いも失敗もするだろうし、仕事がうまくできないこともあるでしょう。
けれども、自分は能力があると思っている自己肥大症の人にとって、それは堪えがたいことです。
うまくいかないのは、自分が悪いのではなく、他人が理解していないからだ。
というように、悪いのはみんな人のせい、にしてしまいます。要するにコドモなんです。
情けない自分を見たくなくて強がっている、という図ですね。
だから、周囲を上から目線で見下ろしながら、自分の心のバランスを保とうとするわけです。
もちろん、他人から見下されようものなら、烈火のごとく怒り出します。
誤解しないでくださいね。
別に、わたしの周りの誰彼のことを思い浮かべて、これを書いているわけではありません。
考えているのは、ただ、一人、最高責任者のことだけです。
カミさんがその人をほんとに嫌っているので、私も感染したようなのです。
先日の講座でも、つい、口走ってしまいました、この安倍はキライなので、この阿部にしましょう。
もちろん、言ってしまってから、安倍ファンには申し訳ありませんが、とお詫びしておきました。
上から目線の人は、強気に見えても、実は意外と弱い性格ではないかとも思っています。
その弱さを見透かされまいとして、必要以上にマッチョに見せかけたりする。
だから、ほんとうは小心で、順調なときはいいけれど、逆境には押しつぶされる人の気がします。
それほど幸せな環境で育って来なかったのでしょうか。
褒められるより叱られることが多く、心の中には意外と劣等感がたまっているのかもしれません。
何かにつけて人の意見に反発したりするのも、自己防衛心理からなのかも。
上から目線の人に対応するには、ムカついてもだめです。
大人になれない子ども、すなわちコドナなんだから、と同情してあげましょう。
こちらが大人になって、ほんとうの意味での大人の上から目線を持つことが大事です。