(た)のShorinjiKempo備忘録

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

打上突

2024年12月03日 | 剛法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。

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打上突は表裏共に旧・科目表の4級科目であり、外受系の4法形である「外受突(裏)」「外受突(表)」「外受蹴(裏)」「外受蹴(表)」に続いて、4級の後半で習得します。突き蹴り共に「打上突(裏・表)」「打上蹴(裏・表)」となっており、打上げ受系は表裏同時の修練となっています。

打上受は我の肘を頭上に打ち上げて受ける受けですが、私は肘を打ち上げるまでの動きは上受に近いと思っています。上受で肘を用いる事は受けの強度を上げるのに非常に重要だと思っているので、そうするとそこ迄は打上受に近くなります。しかし内受上受下受は手を開きながら、前腕を回内しながら、肘関節を伸ばしながら弾く受けが基本ですので、肘を打ち上げた後が違います。
拳を握りながら肘関節を曲げた状態で受ける点では、打上受は外受と共通しています。外受との最大の違いは、肘関節が身体から離れるという事です。外受突の項で述べました通り、SKの外受とは「引き払う」受けです。それに対して打上受は文字通り肘で打ち上げる受けなので、かなり違います。理解のイメージとしては、私は外受は横(水平)方向の受け、打上受は上(垂直)方向への受け、と思っています。

打上受は外受よりもより切迫した状況での緊急の受け、という説明がよくなされます。(なので間合いがより近い場合などとも想定されます) その為、腕(肘)の跳ね上げと同時に膝を緩める事による屈身を併用します。腕(肘)は上へ、同時に身体(頭)は下へ移動するので、倍速でよけられる訳です。

外受突では「外受をしながら同時に順中段を突く」という対の先がデフォルト、と述べましたが、打上突は受け最優先なので、「まず受けて、それから返しで突く」という2拍が基本(=後の先)だと私は思っています。私が外受突の修練では「違うのでは」と述べたタイミングです。
理由としては、打上受という受けは身体の「体側の線」を用いないと強度が出ないと思うからです。打上突の基本法形は外受突同様、「後ろ手で受けて順突で当て身」ですが、後ろ手の打上受は後ろ腰の儘では肘も出ないし上段を守り切れません。
天地拳第二系の号令3は打上受と順中段鉤突ですが、この時は号令2の逆突で既に後ろ腰が前に出ています。
打上突ではまず受け最優先で、屈身で身体を沈めながら-(腰を返して)体側の線で肘を打ち上げて突き攻撃を躱し、そこからの腰の返しで順中段を突く、という技だと理解しています。

(まぁより対の先を目指す中で、打上受が斜め上への跳ね上げになったりしてくるのだとは思いますが…)



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