二匹のうちの古いほうのにゃんこは、建て替えの間与えられたおそとの犬小屋ならぬ猫小屋を無視して、ご近所のあちこちでいろんな名前をもらって数件の飼い猫もどきになり何不自由なく暮らしていたらしい。
まだ1歳になったばかりの小にゃんこは3段のカラーボックスを横にしてバスタオルをたたんで小さな毛布を置き、上に庇になるようベニヤ板を置いただけの仮の猫小屋でおとなしくお留守番をしていた。
家族が引っ越しした先が、まっさらのマンションだったので、猫は連れていけなかったから。
一日1回ご飯を上げに行くと、寒い冬のさなか、必ず待っていてくれた。(30年前、ホッカイロはなかった気がする)
3か月ほどで家は出来上がる、ということで、我慢を強いていたのだけど、ある日小にゃんこが、自分のテリトリーからかなり離れたマンションまで訪ねてきた。
朝早く猫の鳴き声がする、とばーちゃんが雨戸をあけると、なんとそこに小にゃんこが!
にゃんこのおうちからマンションまで、結構な車の通る道を2本超えてこなければならない。よくまあ事故も起こさず来られた…
ばーちゃんは涙ぐんじゃったんだって。にゃんもそう思う。
おうちが出来上がって、にゃんこの自由に出入りのできる戸口もあって、幸せいっぱいのにゃんこ…のはずだったのに。
小にゃんこがずっと体調悪くなって食事もあまりとらなくなり・・・
急いで医者に連れて行くと・・・にゃんこエイズにかかっていた。表に置いていた間にのらにゃんこにかじられての感染だったみたい。
週一度の通院で注射を打ち、薬を飲みながら、でも可愛いことに、「お散歩いこう」と誘うと、ひもは付けず家のあるブロックを一回り付かず離れず塀の上や垣根の中を並んで歩く。
それくらいの元気を保てる病状で5年間生き延びた。
10匹以上飼った中で一番かわいい猫だったと、お葬式もちゃんとやりお墓も持っている唯一の猫ちゃんだ。
じいちゃんの遺影の隣にその子の写真だけ飾ってある。
先輩猫の中で一番印象にある猫のお話でした。
まだ1歳になったばかりの小にゃんこは3段のカラーボックスを横にしてバスタオルをたたんで小さな毛布を置き、上に庇になるようベニヤ板を置いただけの仮の猫小屋でおとなしくお留守番をしていた。
家族が引っ越しした先が、まっさらのマンションだったので、猫は連れていけなかったから。
一日1回ご飯を上げに行くと、寒い冬のさなか、必ず待っていてくれた。(30年前、ホッカイロはなかった気がする)
3か月ほどで家は出来上がる、ということで、我慢を強いていたのだけど、ある日小にゃんこが、自分のテリトリーからかなり離れたマンションまで訪ねてきた。
朝早く猫の鳴き声がする、とばーちゃんが雨戸をあけると、なんとそこに小にゃんこが!
にゃんこのおうちからマンションまで、結構な車の通る道を2本超えてこなければならない。よくまあ事故も起こさず来られた…
ばーちゃんは涙ぐんじゃったんだって。にゃんもそう思う。
おうちが出来上がって、にゃんこの自由に出入りのできる戸口もあって、幸せいっぱいのにゃんこ…のはずだったのに。
小にゃんこがずっと体調悪くなって食事もあまりとらなくなり・・・
急いで医者に連れて行くと・・・にゃんこエイズにかかっていた。表に置いていた間にのらにゃんこにかじられての感染だったみたい。
週一度の通院で注射を打ち、薬を飲みながら、でも可愛いことに、「お散歩いこう」と誘うと、ひもは付けず家のあるブロックを一回り付かず離れず塀の上や垣根の中を並んで歩く。
それくらいの元気を保てる病状で5年間生き延びた。
10匹以上飼った中で一番かわいい猫だったと、お葬式もちゃんとやりお墓も持っている唯一の猫ちゃんだ。
じいちゃんの遺影の隣にその子の写真だけ飾ってある。
先輩猫の中で一番印象にある猫のお話でした。