化け猫のひとりごと

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(ナイショにゃ)の旅③

2020-12-05 18:46:00 | 日記
お宿につく前、周りの紅葉チェックしたけど、低い場所ではもう散り始めていて、少し登っていくとまだ美しい葉が残っていた。
お宿の玄関前の広々としたお庭の紅葉は満開(は変か^^)いや、真っ盛り^^。
まだきれいなくれないの葉のたっぷり残った木立が、夕暮れの薄墨色の中に静かに佇んでいたにゃ。

お宿に入るとそこは大正・昭和の香りふんぷんのレトロなお宿。
廊下はわざと鴬張りにしてあるんだって。
にゃんはにゃんこ歩きできるし、ばーちゃんもおかーさんも、にゃんこ歩きは上手なのに、鴬張りはにゃんだけ音なしの構えで上手に歩けたにゃ^^。

ご主人があちらこちらに残された文化財を紹介してくれて、いろんなところに面白いものがいっぱい。
ふすまの取っ手に『竹林の七賢人』
3組6枚の取っ手だから一番最後に紹介してくれたところは、二人いたにゃ^^それで七人。

扁額やふすまなどに素晴らしい書があるみたい。
にゃんもばーちゃんも全然理解できないけど、お友達は書道の先生で大学の講師もしていたし、お花の免許皆伝の人。
だからかなり気に入ったお宿みたいにあちこちお写真ぱちぱち^^

おうちのお外は古びてボロッちく見えるので、中は?・・・と心配したのに、リニューアルがしっかりできていたので、お風呂もお部屋もきれい。
面白いのは窓ガラス。
お外がグネグネ曲がって見えるのにゃ^^。
昭和の初めのガラスが割れずに残っていたのにゃね。

そしてくつろげる洋間や、掘りごたつのある居間風の大型テレビの置いてあるお部屋。

どこのお部屋も明かりが普通電球の60Wくらいなので薄暗い印象で、ああ、戦時中の生活思い出す・・・なんて感じ。
そして、建屋全部が京風仕様なので、6畳は8畳くらいあるし、8畳は10畳か12畳の感じ。そして廊下も階段も広くて天井も高い^^。

アンティークなストーブは、しっかりお部屋を暖めてくれるので、快適。
お口滑らかばーちゃん三人組は一寸もお休みせず、がやがやワハハの連続。
いつもの「おひるねばーちゃん」どっかいっちゃった^^。

続く

(ナイショにゃ)の旅②

2020-12-05 11:20:49 | 日記
高速を降りた下の道を走っているうちに『おなかすいた~~!』が始まり、時計を見ると1時半。
おなかいっぱいで夕飯が食べられないとつまらないから、軽いお昼ということで、
「地魚とお蕎麦」の、海の見えるお蕎麦屋さんみっけ^^。

そこのお蕎麦はほそーいお蕎麦で、ちょっと雨もよいの天気だったのであたたかいおそばにしたばーちゃん、
「ずいぶん細くて白いお蕎麦。冷や麦じゃないのよね?」
普段からおそばに無頓着、さして好みでもないばーちゃんが
「あら、白いお蕎麦もおいしいものね」
お蕎麦スキーのほかの人たちはみんな美味しい美味しいと言ってるんだから当たり前にゃ^^。

そこそこにお腹がくちくなった皆は、
「お天気がいいと、海の色もきれいなはずなのに残念ね」

三ババはそろって晴れ女。
おかーさんは孫には負けるけどかなりの雨女。
「若い人には三人でかかってもやっぱり負けるわね。今日は降らない日だったはずなのにね^^」

海を見るのもそこそこに車に戻り、そろそろ3時。お宿に行きましょ。になったにゃ。
そこからほどなくのお宿にはぴったり3時に到着。

「ここ?」
「だと思う・・・」
「そだよね」

口々に話しながら、お荷物を下ろし、傘を広げるほどもない霧雨の中、木戸を開けて踏み石伝いに入口探し。
裏に回ったと覚しき所で、普通のおうちのお玄関みたいなところをみっけ。
初めについたおかーさんが、戸に手をかけてもあかない。
「あれ?」
そう言ってチャイムのボタンを押しても鳴ったのか鳴らなかったのかお返事なし。

「お留守?おうちを間違えちゃったのかな?…ヤバイ、もう一度確認じゃ~~!」
そういって引き返し始めた時に、お庭に面したガラス戸のむこうにうっすらあかりがともった@@。

あ、お留守じゃないにゃ。

気が付いたばーちゃんがおかーさんを呼び返し、もう一度お玄関に戻るとお宿のご主人がお出迎え^^
やっとゆっくりできるにゃ^^(ほっ)

続く

(ナイショにゃ)の旅①

2020-12-05 06:46:12 | 日記
世の中、コロナで皆さんかなり慎重に暮らしている。
特にお年寄りたちには身に迫る死の恐怖。
だから普段はおうちからほとんど出かけないばーちゃんが、今回ばかりは
(もう、これが最後かも)なんて悲壮な思いで、仲良しのお友達とのお出かけを決めたのにゃね。

夕べお泊りしたお友達を乗せて、朝、ゆっくりおうちを出たおかーさんのお車。
モチのロン^^にゃんもばーちゃんのお背なにピトって張り付いて、皆のお話を聴き耳立てていたにゃ。
ニュースでは『お年寄りは特におうちを出ないで静かにしていましょう。不急不要なお出かけは控えましょう』

ばーちゃんとお友達は、
「そう言われても、一年以上会えなかったんだもん、もうこの先いつ会えるかわからないし、命の保証もないからから、私たちにとっては『急・要』で~~~す^^」
「それに、ひと月も前に予約していたから、今更こんなこと言われても困っちゃう。せめてもの用心で、電車をやめておかーさんに送ってもらうんだから勘弁してよ」

そんなこと言いながら、もう一人のお友達をお迎えにおかーさんはナビの指示に従って慎重に運転。

水曜日のお昼前、普段ならお車は渋滞で走りにくいであろう一般道を、ゆっくりとことこ進んでいったのに、ナビくんはどんどん細道に案内。
そのうえ、その細道は、渋滞こそしてないけど、すれ違うのも大変な商店街を、バスが走っている。
「なんで~~?こんな細道バスがとおるの~~?。」

おかーさんの悲鳴に近い嘆きをよそに、ナビメのくねくねわけわからんの案内をよそに
「目的地に到着。ここで終了します」だって><
お約束の時間にピッタリなのに、ほんとうにここでいいの?。

さて、お友達のお家はどこ?。
ナビの最後の指示は曲がった道の先。
なのに角には、大きなごみやさんの車がいて曲がれない。
路駐して、おかーさんが降りて探しに行こうとしたとき、やっと収集車の陰にお友達の姿発見@@。

ばーちゃんも降りてお友達のお荷物運びを手伝って、ほぼ予定通りに、さあ、最終目的地に向かってGO!

平日のお昼少し前の道にしては、ともかく空いていて、今度はくねくね道を通らずに素直に広い一般道へ出られた。
後部座席のお二人さんは、エチケットを守り、マスクをしたまま口角泡を飛ばす勢いで懐かしい話の連発!。
!たまたまそこが懐かしの卒業校のすぐそばの道だったので、おかーさんにお願いして
「止まらなくってもいいから、そばの道をゆっくり走ってみて!」

(にゃん、得意の瞬間移動で学校のお庭に入ると、ゆっくり飛びながら偵察^^。うちの近くの小学校の30倍くらい広い校庭に、でっかい三階建の立派な校舎。
授業中なのか静まり返った学校は並木や木立に囲まれて、ゆったり静かでうらやましい環境の学校にゃね^^)

通学に使った道は様変わりしていて、見覚えのあるものがほとんどないんだって。
夕べお泊りした人の実家がすぐそばだったので詳しく解説してくれて、徐々に昔の記憶がよみがえってくる。
それでも、めちゃくちゃ馬鹿でかかった学校は、半分国の施設に召し上げられ、残された半分も都の公園になっていて、校門の位置も変わりなかなか想い出に結び付かないんだって。

懐かしい銀杏並木は、都の公園のわきに残されていて、今を盛りの黄色い葉っぱは、『学生歌』に歌われた♪『金のいちょ~~は、叡智の光♪』の歌詞の通りピカピカの黄金色^^
「止まらなくっていいの?」「まあ、見られただけで大満足。つぎ、いこ~~」
ばーちゃん三人は意気軒昂^^
多くの人が歩いたであろう通学路を徐行しながら大きな国道に出ると、あとはナビさんもすんなりまっすぐ誘導。

高速道路に乗れば、あとは降りる指示があるまであんまり気にすることもない。
後ろ二人と前一人の三ババは、またもや口角泡を飛ばしての大激論^^
ぎゃははワハハの連続で時のたつのも忘れて、ばーちゃんたちの話に気を取られていたにゃんも、気が付いたらもう一般道路に降りて走っていたにゃ。

続く