今年の初観賞映画。
まず、
出てくる場面に、
「あ・・・・・。」っと思った。
何にかというと、
カセットテープに。
古い音楽に。
古本屋に。
フィルムカメラに。
まちの銭湯に。
テレビのないアパート暮らしに。
この人には、時代に流されない
「自分の時間」がありました。
トイレ清掃員として働く平山正木(役所広司)は、
質素で、几帳面で、同じルーティンの毎日。
それでも、毎日違う出来事があり、
人との関りがある。
一見、さみしい独身男性の生活に見えて、
なぜか忘れていた豊かさを思い出すような。
小さな幸せを味わう、役所さんの表情は絶品。
小津安二郎を尊敬するとはいえ、
ドイツの名匠、ヴィム・ヴェンダース監督は、
どうしてここまで「日本」を表現できるのか。
感心を通り越して、不思議なほどでした。
上映会場も回数も少ないのは残念ですが、
こういう映画、もっと大事にできるといいな。
いい映画と興行収入が比例しないのが
もどかしいところです。
私としては、三浦友和さんと役所さんのツーショットに、
大きな幸せを味わえました。
へへっ。
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