コツコツ歩き隊!

散策! 神田(2) : 神保町

古書街・神保町を行く

『あまちゃん』に続き、『ごちそうさん』も欠かさず見ております。

『ごちそうさん』とは
2013年度下半期にNHK大阪放送局が制作し、
総合テレビとBSプレミアムで放送している連続テレビ小説・第89シリーズの作品である。
時代設定は大正・昭和期。
食いしん坊の東京娘・卯野め以子が偏屈な大阪男・西門悠太郎と恋に落ち、悠太郎の下に嫁ぐ。
食い倒れの街・大阪を舞台に、関東・関西の食文化の違いを克服しつつ、料理と夫に愛情を注ぐことで、
め以子が力強い母へと成長していく物語である。
脚本担当の森下佳子とチーフプロデューサーの岡本幸江は共に「食と命」「食と愛(愛情)」をテーマとした構想を描いて
本作に臨んでおり、舞台設定共々「食べること」が重要なキーワードとなっている。
(ウィキペディアより)

毎週、素敵なお料理が出てくると同時に「食べる」ことの喜びと大切さを教えてくれる素敵なドラマです。
脚本の森下佳子さん。
私、ファンになりました。

さて、私も主人公のめ以子さん程ではありませんが、「食べる」ことが大好きでありまして、
め以子さん曰く、「1日3回しかご飯は食べられないのよ。」
この言葉に大いに共感するのであります。
私の場合は食事の回数ではなく、「カロリー」という制限を己に課しているため、
やはり、1食1食が勝負なんであります。
とは言え、毎食の献立を考えるのは大変でありまして、
果たしてめ以子さんは毎日どうやって献立を考えているのだろうと思うのであります。
悠太郎さんのために作ったおむすびの具も、震災に遭い、大阪に避難してきた人たちのために作った味噌汁も、
同じものはなかったなんていうスゴ技。
私には到底、真似できないのであります。

しかし、私には困った時の神頼み、「レシピ本」があります。
ちょと困ったらレシピ本を開けば、なんとか献立は決まります。
本だけでなく、テレビでもネットでもレシピは色々な所にあるので、
本当に今の時代は便利だとつくづく思います。
それに対し、め以子さんの時代ってどうだったのでしょう?
献立作りに困る主婦っていなかったのでしょうか?
そんな興味もあり、神田神保町(じんぼうちょう・東京都千代田区)の古書店の1つ、鳥海書房姉妹店に足を運んでみました。

こちらの本屋さんは、動植物、食物、釣り、盆栽等の古書を専門に扱っておりまして、レシピ本も揃えていらっしゃいます。
昔はどんなお料理を作っていたのかも知りたくて、できるだけ古いレシピ本を探して見つけたのがこちら。

『三百六十五日 毎日のお惣菜』(櫻井ちか子・著 忠誠堂)

初版は大正14年の本です。
め以子さんが活躍している時代と重なりますでしょうか。
ページをめくると、メニューの豊富さに驚かされます。
茶碗蒸し、ふろふき大根、寄せ鍋など、私たちのよく知っている和食メニューが並ぶ中、
コロッケやライスカレー、スチュー(シチュー)、ビステキ(ビーフステーキ)、オムレツなど、洋食メニューもあります。
しかし、何と言ってもすごいのは、365日分の献立が作られている所ではないでしょうか。
味噌汁、主菜、副菜2品が365日分出ているのです。
「自序」には

『一年三百六十五日の中には、お惣菜に困って随分世馴れた主婦方でも頭を悩ますことがよくあるものです。』

とあります。
しょっぱなから、涙がちょちょぎれそうになる言葉!
やっぱり、頭を悩ましてたのねぇ。悩ますわよねぇ。
妙にうれしくなってしまいました。
ただし、こちらのレシピ本、作り方が簡単に書いてあるだけで、分量は書かれておりません。
本によれば、

『 味の濃淡調味料の分量などは筆では到底満足な説明は出来難いものです。
 これは各自の趣味の再三の実験とによって会得するより外仕方のないものと思います。』

・・・はい。分かりました。肝に銘じます。櫻井先生!

それにしても実に興味深い本であります。
他本の広告もありまして、これまた面白いのであります。
時代による考え方の違いはあれど、世間一般が読みたいと思っている本って、
どの時代も同じなのではないでしょうか。

実に良い本を買うことができました。
今度、この本のレシピを用いて、ご飯を作ろうと思います。


どなたが投票して下さっているのか分かりませんが、本当にありがとうございます。これからも頑張ります!

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