風景印の旅
普段、青葉区(宮城県仙台市)ばかり歩いております。
そんな自分に「もっと活動的に!もっと遠くに!」と言い聞かせております。
もっともっと歩くべきであります。
という訳で、今度は宮城野区を歩いてみることにしました。
どこにどんな見学スポットがあるのか分からないので、風景印のテーマだけが頼みの綱。
下調べもそこそこに、出かけてみました。
ウォーキング・スタート
1.陸前原ノ町駅からスタート
今回の散策は「仙台東郵便局」の最寄駅、JR仙石線「陸前原ノ町」駅からスタートします。
石巻街道の宿場町として、また物資のターミナルとして栄えた「原町(はらのまち)」にあることから名付けられた駅名
ですが、駅名にだけカタカナの「ノ」が入っています。
(住所は「五輪」ですが、五輪は以前、原町の一部でした。)
なお、駅中に興味深い彫刻を発見。(写真右)
駅を出て、まっすぐ「仙台東郵便局」に向かいます。
ものすごい交通量ですが、歩道がきちんと整備されているのでゆったり歩けます。
途中、「梅田川」を渡りました。
ちょっと調べてみたら、流域の町内会を中心に清掃が行われ、汚濁が改善された川であることが分かりました。
住民主体の川の浄化活動は当時の日本では先駆的な試みだったそうです。
(「先駆的」って仙台を表すキーワードのように思います。)
写真を見ても分かるように、ゴミが落ちていません。
現在も活動が継続されているとのこと。大変感心しました。
それにしても何てひどい曇り空。
こりゃ雨が降るなと前方を見つめていると、赤白縞々の細長ーいポールを発見しました。
一体、これは何でしょう。
本当は遠回りしてでもチェックしたかったのですが、この空模様。
機会があったら、調べたいと思います。
仙台東郵便局に到着。風景印をもらいました。
(こちらの郵便局のみなさんは、あいさつ、行動ともにきちんとされていてとても感心しました。)
2.仙台原町郵便局へ
仙台東郵便局を出ると、「仙台原町郵便局」風景印のテーマになっている「コミュニティ道路」に向かいます。
実を言いますと、「なぜコミュニティ道路がテーマになっているのだろう?」と思ってしまったのですよ。
という訳で、またちょこっと調べてみました。
そもそも…コミュニティ道路とは
コミュニティ道路とは、歩行者の通行を優先した生活道路のことです。
歩行者専用道路と異なり、自動車も通行可能ですが、歩行者の安全性や快適性を重視し、
自動車の走行速度を抑制する構造になっています。
具体的には、車が真っ直ぐに走れないように蛇行させるスラローム、不規則な曲がり角を設けるクランク、
自動車通行空間を狭める狭窄、道路を凸型に盛り上げるハンプや路面凹凸舗装などにより、自動車の速度抑制を図ります。
(Home's 不動産用語集より)
そして、仙塩街道の北側にある原町本通りは仙台初のコミュニティ道路として整備されたとのこと。
それで風景印に描かれることになったのですね。
仙塩街道との分かれ道となっているこちらが原町本通り。
すごーく長い通りです。
コミュニティ道路ということで、なんと、花壇が車道側に設けられています。
コツコツ歩き隊員として、これには感動しました。
歩道と言っても、なんだかんだ自転車や自動車を優先している感があるものがほとんどで、
駐車場から車道にスムーズに出られるように作られたスロープの上を横切る時なんて、歩きにくいのなんの。
自転車なんて、歩道を走る時は歩行者をまるでスキーの大回転のポールくらいにしか思ってなくって、
猛スピードで、しかもすれすれで通って行くものだから、心臓が縮まることもあるし…
我慢しなくてはいけないことが結構たくさんあります。
もうちょっと安心して歩ける歩道があったらいいなぁ、とつくづく思います。
通りを歩いていると宿場町としての面影を見ることができます。
写真左は市指定有形文化財の石標。
原町は仙台東端の宿場町であり、この石標は道しるべとして街道の名物だったそうです。
寺院もあります。
陽雲寺は伊達家の前に治めていた地頭・国分氏、16代・盛廉公を弔うために建立されたお寺。
かわいい鳥のオブジェが出迎える「原町カッコウ公園」。
なぜ「カッコウ」なのだろうと思って調べたら、仙台市の鳥は「カッコウ」なのだそうです。
(おおおおお。)
ちなみに市の木はケヤキ、市の花は「ハギ」、市の虫は「スズムシ」です。
(虫も制定されているの!おおおおお。)
辻標も発見。
「原町」の名は歌枕「宮城野」のちなみに宮城野原野に臨んでいることからついたのだそうです。
「土曜日さんぽ」でまた来られたいいなぁ、と思います。
辻標のそばに「仙台原町郵便局」。
こちらに描かれている天然記念物のイチョウもぜひ拝見してみたいです。
(風景印、とてもきれいに押してくださいました。ありがとうございます。)
原町本通り終点へ。
なんだかすごくほのぼのとする彫刻あります。
東北生活文化大教授の佐藤淳一氏の作品で、原町本通商工親睦会の創立40周年を記念し設けられたものだそうです。
作品名は「生動雲」。
様々な形に姿を変える雲をモチーフに、子どもや街の成長への願いが込められています。
地元の方は、その形から親しみを込めて「ブタの鼻」と呼んでいるそうです。
その彫刻の隣には原町の石柱。
こちらに到着したあたりから、ポツポツ雨が降り始めました。
急いで「仙台第三合同庁舎内郵便局」に向かいます。
ウォーキング・マップ
参考資料
- ウィキペディア
- Home's 不動産用語集 : http://www.homes.co.jp/words/k5/525001415/
- までぇに街いま 河北新報社夕刊編集部 : https://kacco.kahoku.co.jp/author/y_machi
- 『仙台城下の町名由来と町割』(古田義弘・著 本の森)
つづく≫