横濱金沢魅力帳(1)
夏が来る前に自宅周辺をとことん歩き回りたいと思っております。
夏になると、熱中症の心配をしなければならず、長時間のウォーキングができないのです。
となると、夏の間は街散策はおあずけです。
その前に、どうしても自宅周辺の土地勘を身に付けたいのです。
(そうしたら、秋からさらに範囲を広げて、神奈川中を歩き回れるじゃないですか!)
本当は地図を片手にチョコチョコ回ってみたいのですが、ここ横浜・金沢区(かなざわく・神奈川県)も大きい街で、
そんなことをやっていたら何か月もかかってしまいます。
そんな訳で、横浜市金沢区地域振興課が発行している「横浜金沢魅力帳」の力を借りて、
金沢区をウォーキングすることにしました。
「横浜金沢魅力帳」とは
金沢区の市民活動団体「NPO法人横濱金澤シティガイド協会」の協力を得て作成された
横浜市金沢区の観光ガイドブックである。
金沢区の歴史や自然、文化等のことを広く知ることができる1冊である。
区内を5つのエリアに分け、それぞれに散策ルートを掲載している。
500円也。
(金沢区公式HP参照)
観光スポットの詳細な説明のみならず、昔話等も掲載されており、
実にためになる有り難いガイドブックであります。
ここに紹介されている散策コースを全部回ったら、私もいっぱしの金沢区民になれますでしょうか。
張り切って、ウォーキングしたいと思います。
朝比奈六浦コース
今から800年ほど前、金沢の海に面した村では塩づくりが盛んで、
その塩を朝比奈(朝夷奈)の切通しを越えて、鎌倉まで売りに行っていたそうです。
朝比奈六浦(あさひな・むつうら)コース、別名「塩の道」コース。
GoogleMapで見ると、めぼしいものが見当たらない地域なのですが、
魅力帳を見ると、ここはとても歩きがいのある街だということが分かりました。
横浜金沢区散策の第1弾はこちらのコースにしたいと思います。
散策マップ
①金沢八景駅→②円通寺跡→③瀬戸神社→④琵琶島神社→⑤泥牛庵→⑥金龍禅院→⑦六浦の渡し場→
⑧上行寺東遺跡→⑨上行寺→⑩長生寺→⑪光傳寺→⑫小泉又次郎誕生地→⑬宝樹院→⑭宝樹院の門→
⑮鼻欠地蔵→⑯上総介塔→⑰朝夷奈切通し
※距離 約3.8km
※見学の順序は魅力帳と一部異なっております。
※魅力帳で紹介されている観光ポイントの中には私有地内にあるものがあり、所在地が紹介されていないため、
割愛したものがあります。
見学ポイント
1.京急電鉄「金沢八景」駅 <金沢区の玄関>
隣に名前の似ている「金沢文庫駅」がありますので、お気をつけ下さい。
現在金沢八景駅前は土地区画整理のための工事をしております。
特快が停まる駅のわりには、駅前がゴチャゴチャしているなぁ、というのが第一印象。
工事によって安全でアクセスしやすい駅になればいいなぁ、と思います。
今回、初めて駅周辺をきちんと歩きましたが、いくつか気になるお店を発見し、
やっぱり、手を抜かずちゃんと歩くものだと、しみじみ思いました。
(モスバーガーがオープンしたみたいですね。新しくてきれいでした。)
2.東照宮別当 円通寺跡 <徳川家の御殿様も訪れた場所>
金沢八景駅のすぐ西側にある茅葺の民家は、かつて日輪山円通寺(天台宗)の客殿だったそうです。
円通寺は東照宮の別当寺だったということなのですが、「別当寺」って一体何なのでしょう?
別当寺とは
専ら神仏習合が行われていた江戸時代以前に、神社を管理するために置かれた寺のこと。
神前読経など神社の祭祀を仏式で行い、その主催者を別当と呼んだことから、別当の居る寺を別当寺と称した。
(ウィキペディアより)
ということは、こちらにはかつて円通寺と東照宮があったということなのですね。
「魅力帳(=横浜金沢魅力帳)」によれば、こちらの奥座敷の長押(なげし)に葵の紋の釘隠(くぎかくし)や、
徳川家の将軍が使ったという手あぶりの火鉢が伝えられているそうです。
将軍様、金沢区にお越しになっていたんですね。
円通寺は、その後明治維新の神仏分離令により廃寺となり、
東照宮は明治11年に瀬戸神社(次の見学地)に合祀されました。
なお、こちらは私宅ですので、ご迷惑とならないよう、見学にはお気をつけ下さい。
写真左:瀬戸神社の境内。手前にある石灯籠が東照宮から移されたもの。
写真右:石灯籠には「東照宮」と刻まれているのだが、写真だと陰に隠れてしまって見えない。(涙)
「宮」の字しか見えないではないですか!!
(すみません。)
参考文献
『横浜金沢魅力帳』(横浜市金沢区地域振興課 発行)
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