山形県山形市散策レポ(2017年9月26~27日実施) その1
建築物を見に山形へ
詳しいことはさっぱり分かりませんが、建物を見るのが大好きです。
建築物の見学は、私にとっては大事なウォーキングテーマの1つであります。
ある日のこと、雑誌「サライ」(小学館 2017年7月号)の特集が「奇想建築」だったことがあり、
そちらに山形市の郷土館(旧済世館本館)が紹介されておりました。
そんな個性的な建築物が山形市にあるのですか!!
これはなんとしてでも見に行かなければなりません。
そんな訳で、建築物見学を主テーマに据え、山形市を散策することにしました。
ウォーキング開始! (1日目)
1.JR「山形」駅からスタート
JR仙山線乗車中、ちょっとしたハプニングが自分の身に起きましたが、無事、山形駅に到着。
まずは、観光案内所に寄り、地図をいただくことにしました。
観光案内所は山形駅内と「霞城セントラル」内にあります。
資料は豊富で各種ありますが、最低でも「城下町やまがた探検地図」はいただいておきましょう。
とても大きな地図が載っており、分かりやすいですし、観光ポイントもたくさん紹介されています。
計画を立てる際には手元に置いておきたいくらい、良い資料です。
こちらを見て、当初予定していた計画を変更しまして、下記のようにいたしました。
<1日目>主に最上義光公ゆかりの地をめぐる・・・山形市中心街の南エリアを散策
<2日目>主に建築物を見学する・・・山形市中心街の北エリアを散策
こんな感じで散策開始です。
2.幸運を呼ぶ鯱
山形駅を出ると、素晴らしい晴天!しかし、9月下旬の山形市は夏でありました。
現地の気候の様子は気温だけでなく、湿度もチェックした方が良いですね。勉強になりました。
駅前の大通り。なんと「十字屋」がありました。
「十字屋」は埼玉県の大宮(現・さいたま市)にもあって、子供の時、よく母に連れられて行ってたんですよね。
(かれこれ40年以上前の話。)
山形にもあったのかぁ、と思ったのに、なんと来年の1月で閉店とのこと。
しかも国内最後の店舗だったそうです。ものすごく悲しくなりました。(涙)
(やっぱり、もう1回、山形に行って十字屋さんでお買いものしよう。)
その「十字屋」さんのある交差点を左に曲がります。
「すずらん通り」に入った所に「幸運を呼ぶ鯱(しゃちほこ)」はあります。
江戸時代前期、山形城主であった最上義光(もがみよしあき)公時代、
大手門大棟の両端に付けられていたものと言われる原寸大模型の鯱瓦です。
道を挟んで向かい側にももう1つあり、両方の頭を撫でると、良いことがあるそうです。
3.六椹八幡宮
鯱の頭を撫でると、踵を返して南下して行きます。
写真左は山形市の消火栓。風情を感じるのは私だけでしょうか…
2番目の目的地は「六椹(むつくぬぎ)八幡宮」。市南部の総鎮守であります。
社伝によれば、奈良時代の天平年間、大野東人の創建と言われる神社であります。
前九年の役平定のために当地を訪れた源頼義・義家父子は、
この地は6本の椹(くぬぎ)があることから六椹(むつくぬぎ)と呼ばれていること、八幡大神を祀っていることを聞きました。
これは陸奥の苦を抜くに通じると喜んで戦勝を祈願、争乱平定後の康平6年(1063)に社殿を造営しました。
その後も山形城の鎮護として歴代藩主の崇敬を集めました。
よりみち(地図 と )
次の目的地は浄光寺。コースは最短距離で行くルートとなっておりますが、ちょこっと遠回りをすると、
紅花商人で栄えた町の蔵・町家の名残りを感じさせる通りがあります。
(酒蔵もありますよ。)
「のし梅本舗佐藤屋」さん(写真右)の「たまゆら」はおすすめです。
「丸十大屋」さんは味噌と醤油を醸造元。天保年間から明治にかけては紅花商を営んでらっしゃいました。
建物は明治の大火でも焼け残り、貴重です。
散策マップ
今回はウォーキングしたところをすべてコースにするのではなく、分かりやすくするため、整理してコースを作成しました。
(なんせコース以外のところを行ったり来たりしながら15km/日くらい歩いているので、イマイチ実用的ではないと思います。)
時間や体力に余裕があれば、コースを外れて興味のある場所に立ち寄ってみると良いと思います。
実際に山形市内を歩いてみて感じたことは、美術館や博物館などの見学を計画に入れると、
2日間で回りきることは難しいということです。
色々と見て回りたい所もあるかと思いますが、時間に制限があるのなら、
的を絞って、計画を立てられることをおすすめします。
私の場合、見学に時間を割くことができず、博物館に立ち寄ることができなかったので、
もう1回、山形市訪問を考えております。
参考資料
- 城下町やまがた探検地図(紙版・ネット版)
- ウィキペディア「十字屋」
- 古今御朱印覚え書「六椹八幡宮」
つづく