浜田分店
1日かけての街歩きでは必ずお腹が空くので、どこかで食事をしなければなりません。
素敵なカフェなどででランチをいただくというのも好きなのですが、
パン屋さんでお惣菜パンを買い、公園のベンチでいただくというのも好きな休憩方法です。
1回目の浦賀(神奈川県横須賀市)訪問では、ローカルフードの下調べをしなかったので、
パン屋さんに立ち寄ることはできなかったのですが、2回目の時はネットなどでも調べ、
1軒素敵なパン屋さんに立ち寄ることに成功しました。
「パン市場浜田分店」です。
ちょっと変わった名前ですが、「よこすかフランス」という愛称で親しまれる「ソフトフランス(パン)」で有名なお店で、
メディアなどでも紹介されています。
私は「ソフトフランス」で作った「チキンカツサンド」を買っていただきました。
晴天の空の下でいただいた「チキンカツサンド」は実においしかった!
材料を惜しまない具だくさんのサンドは手作りならではおいしさ。
胃袋も大満足のサンドイッチなのでした。
各種あるサンドイッチ。
鎌倉ハムのカツサンドも気になるところ。
また浦賀に来る時はぜひ立ち寄って買って食べてみたいと思います。
(あとレーズンブレッドもね。)
ウォーキングマップ
「京急線で行く旅(2) 浦賀・燈明堂への旅 その1」にて参照のこと。
ウォーキングスタート
14.陸軍桟橋
浦賀って、お買い物も楽しいところなのね、と新ワカメを買って上機嫌の私、足取りも軽く帰路を行きます。
すると浦賀湾が見渡せる広場に出ます。
「陸軍桟橋」と呼ばれたこの場所にはかつて、第2次大戦後、南方や中国大陸に駐在していた日本人を乗せた引揚船が
たくさん接岸しました。
引揚には大きな困難もあり、祖国の地を目前にして栄養失調や疫病で倒れてしまった人もいたそうです。
引揚船の中にはコレラが発生してしまった船もあり、大防疫も実施されました。
広場の片隅には弔意と恒久平和の願いを後世に伝えるために建てられた「浦賀港引揚記念の碑」があります。
浮かれ気分でいたところ、浦賀の激動の歴史の一端を再び見て、一気に気が引き締まったのでありました。
ふと桟橋に視線を戻すと、たくさんの釣り人。
浦賀湾はどこまでものどかなのでした。
15.浦賀港
「陸軍桟橋」のウッドデッキに腰掛けて春の浦賀湾を望むのは、さぞ楽しいだろうと思いつつ、
浦賀駅に向かいます。
陸軍桟橋の隣には船着き場があり、大きな船が停泊しています。
遠方からやってきた船にはクレーンらしきものが取り付けられています。
「横須賀美術館おさんぽマップ」によれば「砂利運搬船」だそうです。
(砂利かぁ。)
船も興味深いですね。
神奈川県に住んでいる間に船のことも調べてみたくなりました。
さらに進むと、ちょうど赤い小船が出るところに遭遇しました。
「浦賀の渡し」と呼ばれ、東西浦賀を結ぶ浦賀のシンボルです。
強化プラスチックでできた御座船の名は「愛宕丸」。
東浦賀を歩く時はこの船に乗って始めようと思います。
16.浦賀ドック
海沿いを行こうと歩いてみましたが、「浦賀の渡し」を過ぎると歩道が恐ろしく狭くなります。
浦賀ドックまでは場合によっては旧浦賀道に入った方が良いでしょう。
私はちょっと頑張って、そのまま海沿いの道を歩いてみました。
旧浦賀道との交差点の所まで来ると鉄筋でできた櫓(やぐら)のようなものが見えてきます。
「浦賀船渠」です。浦賀船渠とは
横須賀市浦賀地区にあった造船所。
通称浦賀ドック。
日本海軍の駆逐艦建造で有名である。
太平洋戦争後も艦艇の建造が続けられたが、2003年(平成15年)に閉鎖された。
(ウィキペディアより)
世界に4つしか現存していないというレンガ積みドライドックの1つです。
(もう1つは「川間ドック」で浦賀にあります。)
通常は公開しておらず、イベントの時にしか見学はできませんが、金網越しにちょっと見ることは可能です。
また浦賀ドックを取り囲むレンガの壁にも注目してみてください。
「フランドル積み」と呼ばれ、非常に珍しいフランス式の積み方なのだそうです。
国産初の洋式軍艦「鳳凰丸」を建造したという浦賀ドックを見ながら、はて船ってどうやって造るのだろうという、
疑問がわき、ますます船への興味が募るのでした。
評価及び感想
- バラエティー度
- 運動量
- 休憩場所
距離はそこそこある今回のコース。
坂や階段の上り下りがあるため、歩き回った後は疲労を感じるかもしれません。
少し寂しい所も歩くので、午前中にはスタートした方が良いと思います。
休憩場所は限られているので計画的に。
それさえ押さえれば、非常に良い散策ができると思います。
おすすめです。
お世話になった資料
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横須賀美術館てづくりおさんぽマップ
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別冊歴史読本54「横須賀歴史読本」
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「歴史のまち・浦賀 散策の手引き」、「浦賀奉行所と与力・中島三郎助」
(いずれも浦賀コミュニティセンター分館でいただいたもの) -
エイムック3103「横須賀本」