“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

ヒグマのお話し⑪

2021-11-28 | ヒグマのお話し

今回の「ヒグマのお話し」も北海道新聞の記事からです

 

夕張の遺体クマ襲撃か

顔や後頭部に深い傷

 

ヒグマのお話し⑩はこちら

 

Toshiの故郷である夕張市の富野で起きたヒグマ人身事故なので、

記述せねばと考えていましたが、同現場と夕張周辺の林道や藪道を

何度も登り下りしているAmigoさんが、自身のブログで事故の

内容を克明に解説をいれてくれているので、Toshiとしてはそちらに

リンクを張らせていただきます。(⇒はっきり言って手抜きです)

 

I am Amigo!

2021.11.28 ヒグマ事故に思う

 

2021年11月27日(土)北海道新聞朝刊37面記事

 ヒグマだって人に遭いたいわけではないけれど、突然出遭って

しまったら襲わないわけにはいかないといったシーンだったよう

ですね。

 

それにしてもこの季節、ヒグマもハンターも同じ鹿を狙って林に

分け入っているわけだから、襲われる確率は非常に高いと言わざる

を得ないでしょう。

 

お亡くなりになったハンターさんのご冥福をお祈りいたします。

また、他のハンターさんもどうぞお気をつけて。

 

 

 

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ヒグマのお話し⑩

2021-09-19 | ヒグマのお話し

今朝の北海道新聞朝刊の、北大ヒグマ研究グループ(クマ研)ご出身

の記事「朝の食卓」を読みました。

 

ヒグマのお話し⑨はこちら

 

大型食肉目の管理に学生による調査が果たす役割』という

論文を筆者のご後輩たちが書き上げるまでには、ご自身を含めて

長い期間、天塩の山林に籠ってのヒグマの生態調査に明け暮れた

学生時代の藪漕ぎ経験、おいたわしや~、、と、いやいやそのよう

貴重な経験は本当は実に素晴らしい。

胸を張って北海道を語れる人たちでしょう。

 

こんなことをやっている学生が居たとは、まったく知りませんでした。

その方々のご経験談に是非一度加わりたいものだと思います。

 

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ヒグマのお話し⑨

2021-07-14 | ヒグマのお話し

皆さん

ヒグマの記事を目にすることが多いせいなのか、

登山をするToshiに「気を付けて」という暖かいお言葉を

掛けて頂くことが多くなりました。

 

ヒグマのお話し⑧はこちら

 

大変ありがたいことなのですが、こうしてヒグマのことを知れば知るほど

人間都合で

ヒグマが増えたとか減ったとか・・

狂暴化していると心配してみたり・・

まったく勝手なものだと思わずにはおれません。

 

ヒグマの個体は増えているのかもしれないが、

山にドングリが少なくなっている・・というのはウソで、単に人間がゴミ

の処分をルーズに行うことが多くなっているからヒグマが里に出てきて

徘徊するのです。

 

狂暴化などしているわけではなく、単にコロナで山菜採り、いや山菜獲り

、山菜貪りを趣味にしている人間が増えているだけです。

 

つまり、人間の都合で山に近づいていっているケースが増えていることが

ヒグマ事故の一番の原因と考えられます。

 

この記事はその典型的な事故でしょう

 

熊よけの鈴も持たずに、

登山道とは思えない場所に分け入り、

ヒグマの知識もない(と考えられる)人が、

何故、態々本州から登山にやってきたのか。

 

お亡くなりになったことは残念ですが、

だから「登山ではヒグマに気を付けて」と毎度毎度言われるのはウンザリ

します。

有難いんだけど。

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ヒグマのお話し⑧

2021-07-10 | ヒグマのお話し

北海道という地は、羆の生態を身近に感じられる素晴らしい土地です。

そう思いませんか?

 

ヒグマが居なければ登山や山菜採りは至って安全で、イイことばかり

と思ったら大間違いです。

ひとたび都会に出没すると、大事件のように一斉に報道される羆の事件、

事故などは交通事故の多さや勝手に山菜を貪って道迷いして低体温症で

亡くなる輩の事故に比べたら微々たるものです。

羆のお話し⑦はこちら

 

本日、喜茂別岳に向かう林道のネマガリダケ(ヒグマは苦もなく漕ぎ歩く)

 

それ以上に北海道は木彫りのヒグマや“熊出没注意”の黄色いステッカー

まで販売してご当地の観光消費に一役も二役もかっています。

 

メロン熊だってヒグマには版権なんて支払われてない・はず

 

で、本日の四方山話もまたヒグマに関する新聞報道からです

 

飼い犬を襲ったヒグマに関する7月10日の北海道新聞朝刊記事

 

この記事も過去数回に渡って報道されている「ヒグマが飼い犬を襲う、

餌として執拗に捕獲して山に持ち去る」という事件ですが、

興味深いことは、ヒグマは学習能力がとても高い動物だという点でしょう

 

ただ、

この記事で取り上げられている雄の個体は、確かに秀でた能力が備わって

いるように観察できますが、まず、過去に羆の考察⑤で取り上げた、

道東種に無分類されるヒグマは比較的人を襲わない(穏やかな性格)」とは

切り離して考えた方が良いでしょう。

 

道東、道南そして道央(道北)種に属するどの個体も、ヒグマはもともと賢く

学習能力が高い動物ということを念頭に置くことだと考えます。

 

学習能力に秀でた個体は罠にも近づかないらしい。

 

餌と子熊に関しての執着(本能)がもの凄く、「こうしたら美味しい餌が簡単に

手に入る」と学習した先の探求心が半端ないということが分かっています。

 

だから進化の過程は強いものが生き残っていくということなのですね。

 

皆さん、道東のヒグマの気性はそれほど変わりません。

人もヒグマも、

三つ子の魂百まで・・

ですからね

 

しかし、大瀬初三郎さんに睨まれたとしてもこの個体はもう犬を襲うこと

を止めない、アイヌが云うところの“ウエンカムイ(悪い神)”として、駆除され

る運命なのでしょう。

 

ヒグマへの興味は尽きません。

気が付くとヒグマの話題は18話にもなってしまいました。

 

 

 

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ヒグマのお話し⑦

2021-06-20 | ヒグマのお話し

久し振りにヒグマのお話しをしないではいられない報道がされましたね。

 

テレビのニュースには“震撼”の文字が使われていることからもわかる

ように死者こそでなかったけれど、こりゃなかなか大変なヒグマによる

騒動になりました。

(ヒグマのお話し⑥はこちら)

 

 

6月18日(金)の早朝から午後にかけて札幌市の東区一帯は大騒動になった

模様です。

まだ若いと思われるヒグマが街中を徘徊して、途中人を襲い、幹線道路

を疾走し、自衛隊の正門を許可なく正面突破し、銃を向けられない自衛隊員

を押し倒し、丘珠空港の立ち入り禁止区域の防護柵(有刺鉄線)を乗り越え、

最後は猟銃によって駆除されるという前代未聞のヒグマ事件が起こった

というわけで、Toshiとしては取り上げないわけにはいきません。

 

自衛隊の鉄の扉が開けられるものだと知っているところが凄い。

 

“一部始終”なんて書かれてあるニュース(YouTube )を見ると、このヒグマの

個体としての特徴がよくわかりましたね。

 

想像するに・・・?

ある局での報道で、以前Toshiのブログの四方山話で取り上げたでヒグマ

の生態に詳しい重鎮『門崎允昭』さんが話されていたように、春香山のある

手稲区の奥あたりではなく、当別方面からやってきたヒグマだとしたら・・

彼は相当寂しい境遇ではないのか、(オスだったことが後で判明)

回りのヒグマのイジメにあい、追いやられて彷徨い歩いてきたら石狩川

があって、その先(対岸)にユートピアがあるのでは?という若いクマが

陥りやすい想像力をたくましくしてしまった結果なのではないか。

 

人に危害を加えたのだから仕方のない結果だけど・・

 

このヒグマは、ヘリコプターに追われてパニックになっている最中、

茂みの先の窪んだ川を泳いでいるときに一時の安心感を覚えている

ように見えました。(熊も走って暑くなると水に浸かりたくなる?)

つまり、水場が好きなんです。

 

東区には山は無く(あるのは坊主のモエレ山)、茂みも少なく、川だって

多くあるわけではない。

そんな都市に迷い込んだ彼の結末は、利尻水道を渡った彼とは違って

悲劇でしたね。

当別生れの彼を弁華別のベンと呼ぶことにします。

もう二度とお前のように石狩川はぁ~渡るもんじゃないよと、あの世から

後輩に言ってやるのだよ!

 

速報 札幌の市街地にクマ、ハンターが駆除…襲われた4人ケガ、路上で倒れ込む人も(HBCニュース).mp4 from Toshi.T on Vimeo.[3:35]

 

札幌の街を震撼させたクマ 被害者・目撃者の恐怖|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト - Google Chrome_20210620-071915.mp4 from Toshi.T on Vimeo.[3:25]

 

緊急特番「札幌の住宅街でクマ出没 4人ケガ・駆除までの一部始終」 - YouTube - Google Chrome_20210620-070436.mp4 from Toshi.T on Vimeo.[7:46]

 

 

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ヒグマのお話し⑥

2021-01-09 | ヒグマのお話し

ヒグマのお話し”もすでに6回目になりますが、今回はヒグマの特異性についです。

(ヒグマのお話し⑤はこちら)

ヒグマは日本国内だけを考えると、間違いなく陸上動物の食物連鎖の頂点に存在する

生き物であることは議論の余地のないことであります。

 

ヒグマが泳ぐときのスピードは半端ない

 

しかし、

その陸上生物という括りだけを当て嵌めると、ヒグマは陸上以外、例えば海や湖で

のろまなイメージに陥りがちですが、さにあらず

Toshiが過去に四方山話でも取り上げた、利尻島に渡ったヒグマの話題(羆の考察⑧

でも観てきたように、ヒグマという動物は人間が考えている以上に水生動物に

近いです。

その浮力といい、手足の構造といい・・・です。

水生といって、実際に水の中で呼吸して生きることはできなくとも、“泳ぐ”

という行為だけを考えれば半端なく適性があることが以下に掲載する報道でもわかります。

 

風連湖「ガオー」泳ぐヒグマが船の漁師を威嚇 from Toshi.T on Vimeo.[0:59]

 

風蓮湖 ヒグマの子受難、オジロワシに襲われ這う這うの体 from Toshi.T on Vimeo.[1:42]

 

いかがでしょうか?

北海道から利尻島に渡る凡そ18kmぐらいの水泳は、お茶の子さいさいってな具合で

泳ぎ切る実力は、好奇心旺盛な個体であれば、まんざら驚くことでもなかったことが、

この映像を視るとわかりますよね

 

「そこにお嫁さんが待っているよ」とか、「美味しいハチミツがあるよ」とかいう

動機さえあれば、かなりの個体が泳いで遠くまでたどり着くってことらしいです、

どうやら・・・

 

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ヒグマのお話し⑤

2020-11-03 | ヒグマのお話し

北海道に棲むヒグマに関係するお話しを四方山話として始めてから今回で15回目になります。

 

 

今回は、

ヒグマに関する“虫の知らせ”の話題です。[2020/10/31 北海道新聞 夕刊]

 

それにしてもヒグマの話題が

ネタ切れせずにこれだけ続いているということは、ヒグマが実は北海道にとって

とても貴重な自然遺産だからではないかと考えたりしています。

(ヒグマのお話し④はこちら

白老に「ウポポイ(民族共生空間)」が出来て、アイヌ民族がクローブアップ

されている昨今、背景にはそのアイヌと切っても切り離せないヒグマにも

関心が寄せられている?ということがあるのかもしれません。

 

特に北海道新聞は、道民により身近な題材を取り上げることを使命としている

ためか、近頃、人里に頻繁に出没するようになったヒグマを報道することが

多くなった気がしますね

 

前置きが長くなりましたが、

ヒグマに関係することで10月31日の北海道新聞夕刊に面白い記事(記事)が

掲載されていたのでアップしました。

 

その記事は「北の虫から」というテーマで連載されて、28回目にもなって

いるようなのに、連載されていることすら認識していませんでした。

北の国から・・をもじったものでしょうか

 

ま、連載シリーズの名前はどうでも良いのですが、

北の虫から・・、つまり北海道に生息する昆虫の話題で、

“キバネクロバエ”いうハエを紹介しています。

どんなハエかというと、ヒグマの糞から発生するハエなんだそうです。

 

意味は違いますが・・と前置きして、「虫の知らせ」を引用しています。

このキバネクロバエを発見した場所のすぐ近くにヒグマが居るというのは

かなりの確率で当たるようです。

 

へーっ、ハエはショウジョウバエとギンバエ?ぐらいしか知らなかったけど、

羽の根元が黄色いキバネクロバエをこれからは意識して登山をしたいと思います。

 

登山者にとって役立ちそうで面白い記事なので、是非読んで欲しいですね。

因みに、同じように北海道の「虫の知らせ」の代表格である“雪虫し”は、

今年も10月中旬に多く舞っていましたが、その一週間後にはきっちりと、

計ったように山の上には雪が降りました

 

いずれにしても、虫は人間よりも長くこの世界を生きているので、退化した

人間の触覚代わりをしてくれるまさに希少で貴重な生き物であります。

カメムシで大騒ぎしているToshiとしては、もう少し虫に敬意を払わないと

いけないという気持ちになりました。 

 

とさっ

 

キバネクロバエが何故、ヒグマの糞を媒体として生きているのかについては、

さらに疑問が残るので続報があればご紹介したいです。

 

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ヒグマのお話し④

2020-06-19 | ヒグマのお話し

今日、開幕したプロ野球開幕戦「日ハムvs西武」の試合を観ていると、有原が毎年のようにまた

打ち込まれてきたので「ちぇっ」と舌打ちをしてチャンネルを変えると、エネーチケーでヒグマに

よる人身事故の特集をやっていた。

『知ってる?ヒグマはなぜ襲うのか』

 

山で迷彩柄は自衛隊だけ

 

どんな特集かというと、北海道内で過去に発生したヒグマによる被害、人身事故(死亡者)は年平均

2.4人、いかにしてヒグマとの接触を防ぐかという内容です。

 

いつもながら、憤懣やるかたない気持ちが増幅してきます。

 

なんのことはない、

ヒグマの被害のほとんどが山菜採りでヒグマのテリトリーに人間が入りこんだことによる被害であり、

登山者が遭遇した例は今回も登場しない。

 

その山菜採りに夢中になっている人間の60%が、鈴やラジオなどを携帯していないか、持っていても

山菜採りに夢中になっていてヒグマに自分の存在を知らせていない(無音状態で留まる)ことによる

バッタリ事故だという。

 

さらに、この番組では取り上げていないが、ヒグマに襲われなくても滑落などで死亡するケースの場合、

鈴や笛とかいった装備はおろか、食料もまったく携帯せず、ザックにはタケノコがびーっしりと

詰まっているだけだった・・というケースがとにかく多い。つまり、欲の塊に陥って自分が捕食動物に

なっていることを気付かずに山に入っているケースがいかに多いかということだ。

 

極めつけは、番組中に自分が襲われたときの状態を克明に説明しているオジサンの話を聞いていて

正直な気持ち頭にくる。

持ち合わせていたナタを必死になって何度か振り回しているうちに、ヒグマの鼻にそのナタの一撃が

当たったことが奏功して、その個体が逃げ去って一命をとりとめたというお話しだ。

 

それをこの番組では、ヒグマに背を向けて逃げる行動を取らなかったことが幸いしたよい例であった

と解説している。

この報道の仕方が間違っていると言いたい。

 

ナタは良い。

それを持って山に入ると最後は護身になることも理解できる。

しかし、そのオジサンはなんと迷彩服を着て取材に答えているところが

「これでいいのかエネーチケー」言いたい。

Toshiがここまで言うことは過去のブログでないが、はっきり言ってバカヤロー!と言って

暴れたい気持ちだ。

 

だって、迷彩服着て山に入る理由がどこにある?

ヒグマに襲われるリスクだけでなく猟銃持ったハンターに打ち殺されるリスクだってあるぞ。

そのロケの最中にだってヒグマはすぐ近くに居るかもしれない。

そこはヒグマのテリトリーが人里に近づいてはいることも原因ではあるけれども、その境界は人間が勝手に

引いたからだろう。

その山の領域に迷彩柄の服着て入り込んで、ヒグマが気づくのが遅れて結果的に人を襲ってしまう状態を

つくっている原因はお前だろーーーー!

 

そしてその報道の仕方の矛盾に気づいていないエネーチケーの今回はミス

 

出直して番組中間違いでしたと訂正して詫びを入れて欲しい。

おわり。

画像もなんもなし

 

.。o○。o○ .。o● .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o●。o○ .。o○

 

一夜明けて..[反省]

酔っぱらって書いたブログなので、ちょっと勇み足でした。ごめんなさい。

ま、しかし、ナタで鼻を一撃されるヒグマの方にもマイク向けてあげてくださいな。

エネーチケーさん!

前回の『ヒグマのお話し③』でもヒグマのこと、取り上げていま~す

 

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ヒグマのお話し③

2019-12-21 | ヒグマのお話し

登山を愛好する皆さん

ヒグマに関する四方山話ももう13回目にもなりました。

北海道では今年1年もヒグマの出没情報が数多くテレビのニュースになっていましたね。

(ヒグマのお話し②)はこちら↓↓↓

https://blog.goo.ne.jp/oborozuki89/e/f8c2c89d292cbd0e521d41556a5df78b

 

さて、Toshiは今年も「登山が趣味なんですか~?山はヒグマが怖くありませんか?
という社交辞令的会話を少なくとも3回はした記憶がありますが、皆さんはどうでしょうか?

 

最近は酒席などで趣味の話なると決まってヒグマの話題にまで進みます。

すると登山をしない人でも関心を持って聴いてくれるので、これをすっかりと“場持ち”する話題と
学習してしまいました
でも、ついついその気になって熱心にヒグマ談義をしてしまうため、途中から相手が引いてしまう・

な~んてこともあるような・・

そんなヒグマに関する四方山話も今回はもう完結編ともいえる

「三毛別ヒグマ襲撃事件」についての話題です。

 

羆嵐-くまあらし- 吉村昭 著(新潮文庫)

 

先々週、エネーチケーのドキュメンタリー番組、ダークサイドミステリー「三毛別ヒグマ襲撃事件の謎に迫る
-12月14日(土)午前10時24分(60分)-(今年8月1日にBSプレミアムで放映された番組の再放送)
【出演】栗山千明,関秀志,間野勉,【語り】中田譲治,【アナウンサー】片山千恵子

を観ました。

 

ダークサイドミステリー

 

-番組紹介-

雄大な山野の小さな家を魔獣が襲った、謎の事件。大正4年、開拓の夢に生きる人々、特に女性や子どもが殺さ
続け、死者8人。日本史上最悪の獣害と言われる「三毛別ヒグマ事件」は、事件から100年以上たっても、

今なお謎が多い。本来、人間を警戒し接触を避けるヒグマが、なぜ連日人々を襲ったのか?なぜヒグマは多数の
銃から逃げ延び、不死身ぶりを発揮したのか?人間とヒグマは共存できるのか?知られざる戦いの全貌を描く。

 

 

 

この事件は、日高山脈のカムイエクウチカウシ山で起こった福岡大ワンダーフォーゲル同好会ヒグマ襲撃事件
(1970年)とともに、日本史上に残る最悪の獣害と記録されているので知っている人も居るはずと思います。
しかし、登山中に起こったカムエクでの事件と違って、人里に現れたヒグマの襲撃と聞いてもピンと来ないため、

今まで小説にもなったこの事件を深く知ることはToshiもありませんでした。

 

北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢

 

で、番組をみて、この惨劇の様子を知れば知るほどヒグマは恐ろしい。長い北海道開拓史上でいえば実例2~3数の

ごく稀な事件だったとわかってはいても、やっぱり恐ろしい。と思うと同時に、ヒグマの習性がよく分かってくる
につけ過去のこの集団的惨劇が再び繰り返されることはもう無いだろうとも思います。 

番組を見終えてからも関心を持ってネットでいろいろと調べていくと「三毛別ヒグマ襲撃事件」についてかなり
の量の記述がみつかりました。中でも文明の利器ウィキペディアを覗くと、これがもうすべて網羅的に記述され
ているので、その他のサイトを覗く必要がなくなってしまいました。ほぼ完ぺき、だけど普通に関心が無い人が
読み込んでいける情報量を超えているとも思います。エネーチケーの1時間番組で得た情報の5倍以上の克明な
当時の情報がそこに書かれてありました。

 

ヒグマ研究の第一人者、間野勉さん[北海道環境科学研究センター自然環境部研究職員]

 

ウィキペディア『三毛別羆事件』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

さ、これらを読み聴きして貴重な学習をさせてもらいました。

既に知っているようでよく知らなかったヒグマの習性でさらにハッキリしたことをToshiなりに纏めてみました。

 

ヒグマは本来臆病で人間を恐れる動物だが、何かの要因で怖がらなくなるヒグマがあらわれる。

ヒグマが人間を怖がらなくなる要因の引き金になることは何か?

    ①それは食料に関すること

    ②それは子グマに関すること

一度、①②に関することがきっかけで人を恐れなくなったヒグマは、人を恐れなくなるばかりか人が食べるものを
 狙ったり、人自体を捕食目的で襲うこともある

一度、ヒグマが人から得た食料や人そのものに対する執着は物凄く、人に近づくことでその食料を再び食べられる
  、あるいは取られたら奪い返すというスイッチが入る

捕食動物としての攻撃スイッチが一度入ると本来怖がるはずの「鈴の音」「笛の音」「火」は意味をなさず、
  むしろ襲う対象となる。

ヒグマは本能的に背を向けるものや逃げるものを追う

さらに攻撃スイッチの入ったヒグマは、自分より弱いと認識した動物が最後に出す“過呼吸”の瞬間を見逃さない
  人間が発する悲鳴は捕食される側の動物が発する過呼吸と同じ

襲う対象の過呼吸を察すると隔壁のあるものへも突進する(民家の薄壁やテント)

ヒグマはトウキビが大好物(この味を知ると人里から離れられなくなる)

 

日本史上最悪のヒグマ被害…地獄の「三毛別羆事件」【マンガ動画】

https://youtu.be/ag55HuKZLBM

 

【解明されていない謎】

前長3mを超える巨大ヒグマが自分の体が大きすぎて冬眠用の穴を見つけられずに徘徊する事例「穴持たず」と
呼んで恐れていたようだが事実は解明されていないようだ。

死んだふりをする(動かない)というのはまだ人間のことを多少でも恐れているヒグマには有効かもしれないが、

襲撃スイッチの入ったヒグマにはどうやら無意味。ただ、皆食べられちゃったのに気絶した人間が助かっている

という事実には何か「死んだふり伝説」に関連するものがあるのか

 

慟哭の谷 木村盛武 著 (文春文庫)

 

ともあれ、

普通のヒグマは人間のことを人が思うより20倍怖いのです。

 

 

 

 

 

 

 

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ヒグマのお話し②

2019-10-22 | ヒグマのお話し

今日は「即位の礼」でお休みなので、一昨日の日曜日に登った「雄冬山(1,198m)」の後日談であります

 

えっ

それでなんでヒグマのお話しかというと・・

 

Toshi家「即位の礼」朝食の図

 

Toshiの食料の脇に、ドングリが2つ並んでおりますが、

このドングリは、まぎれもなくToshiが雄冬山頂上でおちゃらけて鼻詰めしたドングリ兄弟です。

 

何故かポケットから出すのを忘れて、奥さんがそのまま洗濯をしてしまったらしく、朝見ると1個がテーブルの上にありました。

はっ、もう一個はどうした?

(どっちが兄でどっちが弟かは知らん、どっちが右でどっちが左に詰めたかも知らん)

 

もう1個は別の場所に居たそうです。

 

あ、そんなことより、洗濯物のポケットの中身はすべて確認せよ・という奥さんのお達しなのに、

不覚にもドングリ忘れてたーっていうことでまず叱られる。

次に奥さんにそのドングリが、「かくかくしかじか〇〇で、ポケットに入れたまま山から帰ってきたのさ」と説明したら、

「大事なクマの食料を山から持ち帰るのはダメ!」っと叱られる。

 

下山途中「仏の台座」で一休みぃーの図

 

あの広い広い増毛山地の2粒がですか?

「この人いったい何を言ってるのー???」と思ったけど、そこは飲み込んで..

道新朝刊読んでいて苦笑してしまいました

 

ヒグマにとってドングリ大切な食料・・というお話し

 

70頭も居るクマ牧場には来園者らが持ち寄るドングリだけで毎年700㎏~1.2トン

まさかそれだけではなく食料として他に牧場が用意するエサを含めると1頭のクマがどれほど食べるのか・・

 

僕たちもご飯は1粒も残したらダメ、ぜ~んぶ食べないとバチが当たる、農家の人に叱られるよと言われて育ちましたね。

 

鼻に詰めやすいように小さめのを選んだっていう説明は“焼け石に水”だった

 

は~

奥さんの言うこともあながち可笑しなことでもないなぁ~

少なくとも山のものは山で循環していくものだから、何も持ち込まない、何も持ち出さない・でなければ

ダメだと再認識です。

ドングリ山道で多くのことを学びました

 

と、心の中で“つぶやき”ました

とさっ

 


本日のオマケ

 

191020雄冬山 from Toshi.T on Vimeo.[01:16]

 

そして「ヒグマのお話し①」はこちら↓↓↓

https://blog.goo.ne.jp/oborozuki89/e/c57ad9f488732b7004030a6f502267fc

 

 

 

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