北アルプス縦走登山2日目の7月15日(日)は、槍ヶ岳を間近に仰ぐ
「大天井岳(2,922m) 」から「西岳(2,758m)」を経由して
東鎌尾根を登り返して目指す「槍ヶ岳(3,180m)」までのコースです
アルプス一万尺子槍の上は大槍で~す
大天荘のテン場では、朝、陽が登る前に起床して、
大天井岳頂上からの御来光を眺めるところから始まります。
■4:25 大天荘(テン場)
~
■4:35 大天井岳頂上(2,922m)
360度の絶景
夏らしく雲海の上に登場する東西の山々
美しいです
槍ヶ岳を間近に望み、その姿に朝陽があたって行く..
何度かこの山域に足を運んでいるAkkiさんも、ここまでの
眺めは初めてだとか・・
下界で猛暑とたたかう皆さんには大変申し訳ない感じがしますね
黒部ダムが雪渓(氷河)のように白く見える・・
Akkiさん、シャッタータイミングミスデスミマセン・・
■5:20 大天荘(再)
ここから先、辛い登り下りが待っている・・
今日の行程が昨日の登山口からの登山よりもキツくなることを
Toshiはあまりよく分かっていませんでした
それは目指す槍ヶ岳に近づくにつれ理解できてきます。
大天井ヒュッテ(2,649m)まで、まずは標高差250mの下りからスタート
ここから先、西岳までの縦走路は比較的アップダウンなく。。。
時間も早いので..
槍ヶ岳も優しく見えま~す
まだ雪渓が残っている姿がやはりイイ
朝日が眩すぃ~~
陽が高くなると、東にはまだ雲海
北方、黒部ダムはやっぱりダムであって氷河ではない
西は一貫してヤリ
■7:50 西岳(2,758m)
西岳は、ヒュッテ西岳の手前の縦走路からわずかに外れたところに
分岐があって、そこから空荷だと数分の標高差で登れる山なので、
スルーして行く人も多いのだとか・・
なかなかどうしてよいロケーションです
■8:00 ヒュッテ西岳
しばし休んで、さあ西岳ヒュッテから先の東鎌尾根を見下ろすと・・
その険しそうなこと・・
重いザックがさらに肩に食い込むような気がします
ここから4時間もかかる登り返しって..
Toshiの経験上にはない標高差を行く..
背負っている荷物もマックスで、尾根の途中に日影になるところが
如何にも少ない・・
気持ちがゲンナリとしてきますが、下らねば登り返すこともでき
ません
途中、鉄のハシゴやクサリが何度も現れて、
これがないと素人では踏み込めない山域であることを理解し、
古の登山者の開拓者精神と、それを育んだ地元関係者の魂に敬意を
表します
あらためて北海道の山との違いを認識させられました。
■9:00 水俣乗越
ハシゴが掛っているとはいえ、
全身を使って三点確保は当たり前ですが疲れます
暑いけど..絶景、大満足
なかなか良い写真だぁ~Akkiと尖峰
ひいぃぃぃ~ここまでが長かったぁ~東鎌尾根
■10:35 ヒュッテ大槍
ふぅ~
ようやく辿りついたヒュッテ大槍から眺める大槍(槍ヶ岳本峰)は
それまでの疲れが一気に報われるだけの臨場感があります
頂上はもうすぐ、指さす先にあるという感覚からすると残る標高差は
あともう300mぐらいなのでは?
と、喜んでいたのですが..、
ここでAkkiさん、弘法も筆の誤り
ヒュッテ大槍から次の殺生ヒュッテまでの登山道でコース間違いをして
しまったため、凡そ200mの標高差を逆に下げてしまうことになりました。
(どうやら、この間の登山道はほぼ直線的にトラバースできるコースに
なっているようです。
雪渓の手前に見える殺生ヒュッテ
(ともあれ、人生にアルバイトは付きものです)
■11:45 殺生ヒュッテ
(テン場設営&腹ごしらえ)
はぁ~
確かに4時間を歩いて今日のテン場となる殺生ヒュッテに到着
この時点でわずか40張しか出来ないと言う槍ヶ岳山荘(ここから
さらに150m標高が上の槍ヶ岳の肩にある)テン場宿泊を諦めて
ここにテントを張ります
■13:00 再(槍に向けて)出発
朝早くに出発した甲斐あってこの時点で時間はまだたっぷりと
残されているので、目指す槍ヶ岳にサブザックを持って出発
首が痛くなるくらい仰ぎ見るほどの距離ではない槍ヶ岳の頂上
直下、槍ヶ岳山荘に到着してやれやれと思っていると、
そこから頂上にかけて登り下りの列に驚くことに..
■13:40 槍ヶ岳山荘 槍の肩(3,071m)
下ってきた登山客が言うように、結局我々も普通なら30分かか
らずに登頂できる行程を2時間半かけて槍ヶ岳山荘に降りてくる
ことになりました
ともあれ、日本で三番目の高峰槍ヶ岳のそれも晴れた日の登頂を
諦めるのは惜しい、
壁面で皆さんと甲羅干ししながら数珠つなぎで行きましょう
これが小槍かぁ~、孫ヤリってゆうのも有るらしいぃ~
しかし、
■15:20 槍ヶ岳(3,180m)
槍ました
頂上に何人留まれるのか、そのスペースは順番を待って行儀よく
登ってきたてものだけがこの日味わえるご褒美です
槍ヶ岳山荘を見下ろして
人が写り込まないような写真を撮るのが困難な頂上からの景色を
いくつかアップしておきましょうね。
後で動画も編集しましょうかね。
数人が降りると数人が登る..「はい、お次どぉぞぉ~」
下に並んでいる方はこの先2時間半の行程で~す
■16:00 槍ヶ岳山荘 (から直下のカール)
GPSをすべて入れていないので累積標高差がどれほどになるのか
分からないけれど、けっこうな運動をした観があります。
いや、荷物が30リットル程度のザックなら別に長いとも感じずに
上り下りできたものか・・
距離自体はそうあるわけではありません。
この日、最高の喜びは槍ヶ岳山荘で途中飲んだ生ビール1杯1,000円
だけど喉越しは最高です
標高3,000mを超えた場所にあるからなのか他の山小屋よりも200円高い
■16:40 殺生ヒュッテ
殺生ヒュッテまで降って、地元長野県出身の父子と暫く
山談義をし、大渋滞の槍ヶ岳までの行程をほぼ同じ時間、同じ
時刻を辿り歩いていたことを知って共鳴
Akkiさんは、この殺生ヒュッテを気に入って、必ずや定年後の
アルバイト先に決めたいと話していました
人生、元気があれば何でもできる
こうして昨日は疲れて見られなかった満天の星空を眺めながら
2日目の登山を締め括れたことに感謝です。
スンバラしか風景は、
山に縁のなかオイラには正に「別世界」ばい。
こげな風景ば生で見らるるトシクンは果報もんやねぇ・・
それにしても、あの大渋滞には「ふぎょぎょ!!」
山に魅せられんしゃった人たちは、
「好山病」のウイルスばどんどん伝染させよるっちゃろうね。
さてさて、下りはどげな様子やろか・・
それにしても槍ヶ岳山荘の1000円の生ビール美味かったなぁ🍺
殺生ヒュッテの看板娘(72歳)にお逢いして、ここで働きたいと思いました。
ご覧の大渋滞です。
注文の多い写真館に行列を作ってまっているような感覚でした。
頂上で写真写した後は天に吸い上げられちゃう。
「好山病」とはさすがたぐぴー♪さん、上手いことを言いますね。
人の多いところはToshiも苦手ですが、昨年の奥穂高、槍ヶ岳ときて
やっぱり日本一位の高峰「富士山」にはそろそろやっぱり登らないと
ダメですね。
いえいえToshiもいつもアルバイトして、させて、おまけに和助ものして
迷惑をお掛けしております。
Akkiさんが本気で山小屋勤めをしたいと願っていることが今回わかりました。
あの72歳のアルバイト女性と一緒にヘリコプターでやってくる日が本当に
くるかもしれないとToshiの頭にインプットしました。
その時はAkkiさんに美味しいビールを入れてもらいますね。