ノムさんの言葉を借りて、
ぼや きます。
<二つの政府のゼロ目標>
待機児童ゼロ
介護離職ゼロ
待機児童ゼロ
介護離職ゼロ
著書「上達の技法」(日本実業出版社)
元プロ野球監督の野村克也さん
京都府竹野郡網野町(現:京丹後市)出身のプロ野球選手(捕手)・コーチ・監督、野球解説者・野球評論家。1935年〈昭和10年〉6月29日 ‐ 2020年〈令和2年〉2月11日)
京都府竹野郡網野町(現:京丹後市)出身のプロ野球選手(捕手)・コーチ・監督、野球解説者・野球評論家。1935年〈昭和10年〉6月29日 ‐ 2020年〈令和2年〉2月11日)
【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)9月28日より】
◆元プロ野球監督の野村克也さんは生前、「日本一になりたい」という選手が多いことを心配していた。「具体的にどうするんや?」と聞くと、言葉に詰まってしまうからだという。著書「上達の技法」(日本実業出版社)にあった。
◆大きな目標は聞こえはいい。だが、実現するためのプロセスを考えることが大切。そこをおろそかにすると、成果が出ず、あきらめることになりかねない。そんな親心があったのではないか。
◆二つの政府のゼロ目標を思い出した。一つは、2020年度末までに保育所などに入れない待機児童をゼロにすることだ。先頃発表された待機児童は1万2000人以上だった。介護離職ゼロも掲げているものの、離職者は10万人近くいる。いずれも達成は難しそうだ。
◆国の約束だ。「無理です」ではすまされない。子育てや介護は、日々の生活にかかわる。待っていられない。達成できない理由は何か。実態をもとに丁寧に分析し、実現までの道のりを示してほしい。
◆新しく代わった内閣の面々を思い浮かべつつ、ノムさんの言葉を借りて、ぼやかせていただく。具体的にどうするんや?
ご覧いただきありがとうございました。
【イラスト /みさきのイラスト素材】