刺し子もミシンも、いろいろとデザインや仕様を考えることも同じなんだけど、
作業を始めて、そのモードのスイッチがしっかり入りきると、
数珠つなぎ的にいろんなアイデアが生まれてきたりする。
そうすると、数珠つなぎ的に生まれたそのアイデアを実際に形にしてみたらどうなるかどうしても見たくなる。
で、結果的にその作業ばっかりずーーーーっとやってしまうのですが、
今、刺し子がまさにそんな感じの状態で。
同じ図案でも色のバランスを変えると表情がガラッと変わるのが刺し子の面白いとこで(そこが沼だともいえるけど)、
ついあーだこーだといろいろ試行錯誤してしまう。
ひとつ作品が完成するまでのこの「あーだこーだ」の時間が本当に長かったりもする。
刺してはほどき、刺してはほどき、、、
しばらく放置してみてまた刺して、、、
ミシン仕事はある程度積み重ねた経験則があるにはあるけど、
刺し子の世界はまだ足を突っ込んで日が浅いので、
これをこうしてどうしたらどうなりそう、というカンがほぼ働かない、というのがイタイ。
なので、実際にやってみないとわからない。
アナログな作業の地道な地道な繰り返しです。
とはいえ、わたし自身のツボなアイデアは布を組み合わせてデザインを決めていく時と同じで、
それは、「ちょっとしたアンバランス」を入れたい、というところ。
今回出来上がったこちらのてぬぐい。
十字つなぎ、という、伝統柄のカタマリを4か所に分けて刺してみたのですが、
1か所だけ色を変えました。
互い違いにするとか、二つずつ並べるとか、あえてせず、
この中途半端な場所だけ色を変える、というのがわたしとしてはツボ。
水色とレモン色の組み合わせって爽やかで好きだあ。
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