ウエストゴムタイプのタイパンツパターンを改良しようと思ってあれやこれや検討中の続き。
通常の、布をたたんで紐でとめるタイプとは根本的に違う形にした方が
全体のラインがきれいに出る(特におしりのあたり)だろう、ということがはっきりしてきた。
というか、紐でとめる通常タイプも、もしかしたらこっちの形の方がきれいに履けるんじゃない??
…そうすると、もうタイパンツというよりも、「タイパンツ風」ですが。
でもシルエットがきれいに履ける方がいいしなぁ。
動きやすさという点ではどうなのか?も含めて検討が必要そうです。
そもそも、
普通のタイパンツのパターンというのは、前後同型で、前後の中心にはぎがない。
そうなると必然的に股下のところをカーブさせることで、脚がはいる2つのスペースを作ってパンツの形にさせてる。
これがパンツの中心部分の製図。
ななめのラインが前&後ろ中心線。
中心線はまっすぐで、股下がカーブになっています。
それによって、中心線に縫い目が無い状態を作れるわけです。
一方、ワイドパンツの型紙。
※nunocoto fabric 2つのパーツだけで作る、リラックスワイドパンツの作り方
この製図は、脇線を縫わずに前後のパンツをつなげてしまうタイプ。
タイパンツとは逆で、股上(青い丸印)がカーブになっていて、股下(赤い丸印)が直線になってます。
ちなみに、
すそに向かって細くなっているシルエットのパンツでは
※nunocoto fabric テーパードゆるパンツの製図・作り方(大人)
股上も股下もカーブになっている。
そして、脇側もすそに向かってカーブになっている。
というのはどういうことか???
実際に履いてみた時、
股上部分はタイパンツの方がゆとりがある状態。
悪くいえば、ちょっともたつく。
そして股下部分、
ワイドなシルエットながら股下でカーブを描いているタイパンツは、
悪くいえば、ちょっとO脚っぽいラインになる。
…こうなるとまるで悪いとこだらけみたいですが(笑)、それがタイパンツのシルエットの特徴でありかわいさでもあるわけで。
いやいや、いいところもあって、
股上部分に縫い目が無いことで、
一番力のかかるおしりのとことかが丈夫なのだ。
漁師さんが履いていたパンツらしいから、きっと強度が大事だったのだ。
ヨガの時なんかは脚を大きく開くことが多いので、おしりのとこが裂けるとか、無いわけでもない。
前回の記事で写真をアップした赤いタイパンツ風ワイドパンツ。
これね。
これは実は、上のリラックスワイドパンツのアレンジで、
ワイドパンツの型紙そのまんまの上に、切り替えをつけたものなのです。
これをベースにして寸法を調整することで
シルエットがきれいな「タイパンツ風」になるんじゃないかともくろんでます。
動きやすさは、パンツのすそ幅と股上の深さをたっぷりとることでフォローする作戦。
型紙ができたら、ウエストを紐でとめて布を折り返すタイプのものもそっちで作ってみようかな。