まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【家庭菜園】 菌根菌の世界。2。

2020-06-14 12:25:52 | まるぞう園芸実験

防災カレンダー
東京都から東方向(大地発光)





土中フローラ。微生物たちの世界。 

 土の中の微生物。今回のこの記事のシリーズでは、特に重要な細菌と菌類を便宜的に、「腐敗菌」「キノコ菌」という名前で呼ぶことにします。

・腐敗菌:有機物を分解する細菌です。落葉や生ゴミなどで堆肥を作る時に活躍する細菌です。

・キノコ菌:学術的には菌類と呼びます。でもこれだと細菌と紛らわしいので、キノコ菌と呼びます。実際のキノコの形をしたも



どうやって作物に窒素を与えるかが問題。

 さて、今回私のジャガイモ畑。おそらく地中の窒素成分が枯渇して何本かのジャガイモの葉が黄色くなり枯れてしまった。窒素飢餓と言われる現象。この対応方法は、窒素を含んだ肥料を与える。ということです。うむ。

 一番簡単なのは化学肥料を与えることです。ホームセンターや100均園芸コーナーで売っている化成肥料は短期間に効果を上げることが出来ます。
 半年前の私であれば「趣味の園芸〜やさいの時間」の教えの通り、作物の根本にそれぞれ一握りの化成肥料を置くことでありましょう。が今回はある実験のために見送ります。

 化学肥料を使わない場合は、有機的な堆肥を使うのが一般的でありましょう。私も家庭菜園を始めた昨年夏から、小さなコンポストに生ゴミを貯め、丁度良い加減の「中熟堆肥」が出来ている頃です。
(完熟堆肥より中熟堆肥がよい理由「土作りの名人に聞いた、ありがちな失敗から知る有機肥料の使い方」https://agri.mynavi.jp/2019_03_01_61414/

 ただし今回はある実験のため、こちらの堆肥の使用は見送ることとしました。なぜ見送るか。
 理由の一つは、今回はキノコ菌の菌根菌の世界を創ってみたいな。という実験からです。実は堆肥の腐敗菌は、キノコ菌とは相性が良くない。腐敗菌の方がキノコ菌より強いかららしい。ということ。



有機堆肥で窒素を与えるのが難しい理由。

 もう一つの理由は、窒素を与えるという目的には有機堆肥はあまり望ましくないということからです。
堆肥の正しい理解と上手な利用方法
社団法人 山口県畜産振興協会
・・・
1. 堆肥は作り方、畜種、副資材に応じて窒素の含有量、放出量にばらつきがあります。
2. 堆肥中の窒素は肥効率によって放出量が決まり、放出されなかった窒素は次の年にも残って、効力を発揮します。
3. 従って、堆肥由来の窒素効果を期待するには長い時間を必要とし、徐々に田んぼに入れていくしかないと言えます。短期的に大量に入れると、初年度は良いのですが、次年度から窒素過剰を起こす危険があります。
4. 堆肥の窒素放出で、特に影響の大きいのが副資材であり、副資材に何がどれだけ使われているかは、堆肥が完熟であるか未熟であるか以上の問題です。
5. 低温時には堆肥からの窒素放出は少なくなります。すると稲の初期生育時に十分な養分が供給されず、分けつが遅くなる、小米が増えるといった生育不良が起きます。5~6月の初期生育に必要な養分は、化成肥料なども利用して十分に補給してあげましょう。
http://yamaguchi.lin.gr.jp/taihiriyou2009.pdf


 有機農法を始めて3年ぐらいで作物の不良が起きる場合。ひょっとしたら有機堆肥が不適切だったのかもしれません。有機堆肥をたくさん与えすぎて窒素過多になっているとか、あるいは有機堆肥に含まれていなかったミネラル(マグネシウムなど)が不足していったとか。
 最初は元々の土の地力で栽培出来ていたのですが、投入し続けた有機堆肥が土に合っておらず、徐々に土の地力が失われていったのかもしれません。

 有機農法(炭素循環農法含む)は、
・現状の土で何が不足していて何が過剰なのか把握しづらい。
・自分が与える肥料の成分の中身も把握していない。
ということが起きやすい。これが有機農法の難しさです。
 たまたまその年のその畑でうまく行ったから、次の年やよその畑でもうまくいくかどうかは「勘頼み」。民間の健康法に似ているかもしれません。
 一度、畑と作物における「微生物の循環」がきちんと成立してしまえば、その後は上手く回るかもしれません。しかし「勘頼み」だと難しいことと思います。



土中成分を的確にコントロールする方法。永田農法とBLOF農法。

 そういう場合は、逆に永田農法のように、「土地は基本痩せさせておいて、ピンポイントで液肥を与える」という農法の方が、コントロールしやすいのではないかと思います。
 (話は脱線しますが、将来多くの農作物が(気象災害の影響を受けにくい)屋内で栽培されるとするならば、液肥とLED成長灯を組み合わせたものになるのではないか。と思います。)

 有機農法に話を戻すと、世の中にはBLOF農法といって、私が上記にあげた「土地の成分」「肥料の成分」のそれぞれを分析して行う農法があるようです。うむ。
 従来「勘頼み」であった有機農法を、数値化して再現性を高めるというのは非常に興味があります。もし私がプロの有機農法の農業家であれば、一度は自分の土地で試してみると思います。(BLOF農法の肥料を購入するかどうかは別として、少なくとも自分の畑の分析はやってみたいと思うと思います。)



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
朝ごはんや昼食を抜きたいのですが、食べずに出社すると口臭が凄くて継続できません。上司で昼食を取らずに仕事する方が、昔は結構いましたが、抜くと口臭が臭うのは私だけ?続けるうちに収まるのでしょうか。

→ 私は個人的な実験として平日の朝食を抜いておりますが、他の方に積極的に勧めているわけではありません。が、朝食を抜いた時の口臭対策については、下記サイトをご参照ください。

要点は
・寝起きの時が一番、口内の細菌が多いので、起きた時に口をゆすいで歯を磨くことは口臭に効果的。
・口臭に公的なのは唾液。とにかく唾液は口の中の細菌の繁殖を防ぐ。朝食は抜いてもガムなどを噛んで、唾液で口の中の細菌バランスをとること。
・ちなみに(朝食抜きとは関係なく)食後すぐ歯を磨くのは、せっかくの唾液を洗い流すのでよろしくない。食後はフロスなどで歯間の掃除にとどめておくことが望ましい。

参考サイト:口臭と眠気解消! ガム
https://www.ntv.co.jp/megaten/archive/library/date/00/05/0507.html

参考サイト:「口臭」を気にするなら、食後すぐ歯を磨く、はNGだった
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56276?page=4

==========
朝食抜きを煽るのは、高齢者の総摂取カロリー低下を招くので程々にお願いします。

→ 私は個人的な実験で朝食抜きをしているとは延べていますが、読者の方に積極的に勧めているわけではありません。ただSIBOが疑われる場合は、原因をつきとめるために、
・高FODMAPを控える。・16時間断食で小腸を空にする。
という方法を、専門のお医者さんに相談してみる価値はありうると延べました。

「食欲がなくて体重が落ちている方」「カロリーの摂取方法に注意が必要な方」「その他体調不良がある方」などは、もし朝食抜きを行うのであれば、お医者さんや栄養士さんなど専門家にご相談なさってください。
また朝食を抜いてお昼ご飯を食べる時は、急激に血糖値があがらないように、野菜などからゆっくりと食べるようにした方が良いようです。

==========
お医者さんはお薬屋さんなんですよね、症状を全て伝えられるようメモに書いて説明しますが、薬出すから様子見てねって

→ 自分の身体の声に耳を傾けながら、専門のお医者さんに相談するしかないと思います。でも大丈夫。お粥は私も大好きです。

==========
消化器内科など行ってみたのですが、ガスを抑える薬しかくれませんでした。
FODMAPに詳しい先生のとこが良さそうですね。

→ もし私がご主人であれば、SIBOに詳しい内科医の先生に相談すると思います。ホームページで調べたりなどして。
そして保険外のSIBO検査は高額なので、とりあえず
・高FODMAPの制限・16時間断食で小腸を空にする
を数週間行って、症状が改善するかを確認。SIBOが原因なのかを切り分ける。ということを試したいと先生に相談すると思います。

==========
戦国時代一の武将とも謳われる黒田官兵衛ですら、オタネニンジンは芽出しすらできませんでした。二畳ほどの畠なら挑戦してみて下さい。

→ 私が今興味あるのは育てる作物の方ではなく、土の中の菌フローラです。すみません。

==========
ブログ主の家庭菜園に対する見解には賛成しますが、「奇跡のリンゴ」については異論を述べさせて頂きます。

→ 私は慣行農法を否定はしていません。化学肥料も農薬も否定していません。何度も記事に書いております。私の文章が長いから読み飛ばしたかな?

またそのリンゴ農園主さんも「森林の土を再現した」という点は非常に興味深いと思いますが、その農園主さんの言動を全て肯定しているわけではないです。私がその映画を、ずっと動画サービスのウォッチリストには入れたまま1年以上観ないままにしておいたのは、それなりの理由があるということです。

==========
かのお医者様の動画は為になるのですが、、。この無料の動画からは踏み込まない事をお勧め致します。
LINE登録したら、高額なセミナーのお誘い。食を変えると人生が変わる。この、食の仲間たちとの関わりで僕はビジネスでも成功してお金も増えた、、。
と、何だか怪しいお誘いが連日LINEで届きました。。
やっぱり、イケメンで弁たつ方は要注意。

→ お知らせありがとうございます。今後は動画リンクを貼る時は、下記の注記を記載する必要がありますね。

注記)この動画コンテンツは個人的に参考になりましたが、これ以外の他のコンテンツやこの投稿者の方の他の発言や行動などをこのブログが全面的に肯定しているわけではありません。

==========
土中の窒素成分と化学肥料中の窒素成分の違いのことです。
十年以上前に読んだ「野菜が壊れる (集英社新書 469B) 新留勝行(著)」という本に確か解説されていたと思うのですが、化学肥料の中の代表的な窒素成分は工業廃品の硫安(または硫安由来?)が主に使われており、微生物たちが生産する土中の窒素成分とは根本的にちがうものだとのことです。化学肥料は植物に強制的に吸収され、できた作物は大きく見栄えはいいが栄養不足の状態であると。
化学肥料で育てたイチゴの根っこを引き抜いて見てみると細く赤く焼けて(著者はこれを火傷と表現していたはず)おり土もついてこないが、本物の有機肥料で育てたイチゴの根っこは引き抜いても太く白く細かいヒゲも多く、土もまとわりつくように付いてくる。このことを大学の農学部かなんかの教授たちに講演してまわっていたとか書かれていたと思います。

→ 情報ありがとうございます。白い根のひげに見える部分は共生している菌根菌であるかもしれません。菌根菌は肥料で肥えた土地では植物と繋がらないと言われています。

==========
盆栽の松、植え替えのコツに、「根にある白いカビのようなものが付いていることが少なくないが、これは共生菌なので、綺麗に取り除いてしまわないように」とあります。手持ちのちょっと古い本です。新しい本は、ここに触れていないです。
この「根にある白いカビのようなもの」=菌根菌なのかな?

→ はい。おそらく菌根菌。自然の土の世界が盆の中に再現されているということだと思います。

==========




本ブログに共感される方はクリックのほどよろしくお願いいたします。

にほんブログ村ランキング



■ブックマーク
備忘録検索(β版)
画像ライブラリ

■防災意識リマインダー
防災に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら


■地震雲写真投稿方法
地震雲(飛行機雲のように短時間で消えない立ち上がる雲)を目撃された方は、雲の御写真と目撃情報を下記のメールアドレスにお送り頂ければ幸いです。
ohisama.maruzo@gmail.com
御写真とともに送って頂きたい情報
・目撃された日時(何日何時頃など)
・目撃された場所(県名や地名など)
・目撃された方向(可能なら)
地震雲かわからない方は地震雲の見分け方をご参考になさってください。
(個人情報は厳重に管理し、私以外の第三者に投稿者のメールアドレスなどの個人情報を開示することはありません。また御写真の画像情報や機種情報は消去いたします。人物が特定できる映り込みなどのぼかし加工もこちらで対応いたします。なおお送り頂いた御写真と目撃情報は関連サイトにも掲載させて頂くことがあります。)

■非掲載希望のコメントについて
1.公開を希望しないコメントは投稿しないでください。基本的に投稿されたものは他の読者の方の目にもふれるとお考えください。
2,どうしても公開されたくないメッセージを送りたい方はメールでお願いします。
ohisama.maruzo@gmail.com
3,ただしメールでお送り頂いた内容に対し、私はメールで返信をお送りすることは一切ありません。一方通行となります。
4,上記のようにコメントは原則公開ですが、炎上つながる場合や個人情報が含まれている場合、読者間での私信コメントは、私の判断で非公開とする場合があります。

■引用転載について
本ブログは引用元をあきらかにしていただければ、ブログやSNSでの拡散は許可いたします。