青海チベット鉄道~世界の屋根2000キロをゆく~

2007-01-03 | 外国
青海チベット鉄道~世界の屋根2000キロをゆく~を視た。

昔なら、『うわ~~、凄いなぁ~~、行って見たいなぁ。』
ってただただシルクロードへの憧れの眼差しだけで、この番組を見たんだろうが・・・。

今は違う。

「NHKはこの番組を撮影するのに、中共政府にいくら(何千万?)払ったんだろう・・?キックバックで誰がお金をガメたんだろう?」
とか、
「この鉄道を建設するのに、どれくらいのチベット人が駆り出され、事故や死者は出なかったんだろうか?」
とか、
「チベット人は喜んではいない!漢族だけがビジネスチャンス!と押し寄せる。」

・・・・・てな具合に穿った見方をするのである・・・。

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1950年代初頭、中国共産党軍が東チベットに入った時、親切で優しかった。
数万人のチベット人を高賃金で雇って、せっせと道路を作らせた。
最初は農民や遊牧民は現金を手にして喜んだ。

旅する時間も短縮出来て便利になった。・・・と思ったら、
1954年頃、ほぼ道路が完成すると、作業員の賃金は落とされ
人手が減ると、今度は強制労働に駆り出され、過労で死ぬ者も出てきた。

農民や遊牧民にも税金が課せられるようになり、漢族のトラックが優先され
家畜の「ヤク」を道路の端へ寄せて移動すねばならなくなった。

それは軍事道路であった・・・。

中共は、商業、運輸、通信手段等を完全に掌握し、反抗するチベット人を
処罰し、さらに反乱を起こしたチベット人達を、容赦なく虐殺していった。

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この青海チベット鉄道に因り、漢族の西蔵(シーザン)への浸透は加速し、
チベット文化は、その衰退速度が速まる事であろう・・・・・。
いや、最悪の場合、チベット民族そのものが、絶滅してしまうかも知れない。