あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

報道機関のつっこみどころについて

2005年05月05日 19時48分31秒 | メディア論
福知山線の事故に関するコメントは事故原因がある程度はっきりするまで避けようと思っていたのですが,どうしても気になることがあるため,またちょっと出しゃばりたいと思います。
ここ数日,JR西日本の職員の問題(乗車していた二人が救助せずに会社に行ったこと,別の車掌区でボーリング大会をやっていたこと)が明らかになり,記者会見で突っ込まれています。
その中で,ある記者が「JRの対応,後手に回っているんじゃないの」という指摘がありました。

そりゃ,あんた達報道機関の方でしょう(怒)!

確かに,JR西日本の対応は非常に問題があります。これ自体は否定しませんし,そのとおりだと思います。
ただ,報道機関のつっこみどころがずれています。各社とも,これらの職員の行動を「人として許せない」的な内容のみに終始しており,その上で「会社がこの事実を隠蔽していたことはおかしい」というところまでしか突っ込んでいません。つまり,JR西日本の職員に対する人格非難のみに終始しているのです。
しかしながら,正直,この問題は人格非難をする程度の問題ではありません。私にいわせると,むしろ職員のモラルというはまだまだ下に属します。
この問題を聞いたとき,報道機関としては「この問題と事故との関連性があるか」を考える必要があると考えます。
私が記者なら,下記の点(続きを読む)について指摘または資料の提供を依頼します。

とにかく,報道機関である以上,徹底したJR西日本イジメも結構ですが,もっと問題の根幹を掘り下げて検討し,その材料を提供してほしいものです。
ここ数日の報道内容は,明らかに小学生の学級新聞レベルです。

誤解のないように言っておきますが,私が報道に対して強い口調で攻めているのは,報道機関が嫌いなのではなく,逆に報道機関に対する大きな期待があるからです。報道の自由(本来の意味の)を駆使することにより,国政等の権力に対してガツンと意見を言い,そして問題点を指摘して世論を形成する,その世論によって政権が維持されるか又は政権交代が実現するか,その貴重な役を担っていると考えています。
しかし,今の報道機関には,正直そこまでの機能がないと言わざるを得ません。
もっと強い報道に,もっと信頼のもてる報道になってください。
信頼回復が望まれるのは,JR西日本だけではなく,報道機関自身です。

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第1 乗車していた職員2名の問題について
1 彼らの事情聴取はすべて終了したか。また,事故につながる証言は得られたか(事故車両に乗車している数少ないプロ運転士であることから,一般客より詳細な情報が得られるはず。)。
2 社員が事故車両に乗車していた場合,通常どのような対応をするのか(危機管理マニュアルの存在など)
3 上司の出社命令はそのマニュアルどおりの対応なのか,またはマニュアルにはないが通常はそのような指示を出すのか。
4 通常の事故の場合,乗車していた職員からその場で状況確認をするような体制にはないのか(危機管理マニュアルの具体的な内容について)。
5 通常,事故に遭遇した職員は,その後通常勤務をさせるのか(事故原因究明のための事情聴取などは行わないのか。)。
6 職員の回答のみで健康と判断して運転業務につかせたというコメントがあるが,通常職員の回答のみで勤務に就かせるのか(職員の健康管理をどうしていたかの問題。第二の事故の可能性があるのでは?)

第2 ボーリング事件について
1 上司との緊急時の連絡を取る方法を複数定めていないのか(緊急連絡体制について)。
2 通常事故が発生した場合,どこからどのように連絡が伝わるのか。また,幹部職員及び一般職員にその情報が伝わるまでどの程度の時間がかかるのか(社内の業務体制について)。
3 通常,事故が発生した場合の職員の行動についてはどのように規定又は教育をしているのか(危機管理マニュアルの存在及び内容について)。
4 そもそも事故に関する情報は,通常どの程度の内容まで一般職員に報告されているのか。その基準は存在するのか(細かな事故すべてなのか,死傷者がありそうな場合か等)。
5 過去に懇親会などを中止した事例はあるか。また,その場合,労働組合からクレームが付いたりしたことがあるか(労組とのお約束ごとの存在の有無について)。
第3 共通の問題点
1 会社内の上下関係について(上司の命令にはぜったに背けないのか,部下が意見をするという風土にないのか。)
2 危機管理マニュアルはどの程度の職員にまで行き届いているのか。
3 職員は危機管理マニュアルをどの程度理解しているのか。その調査を行ったことはあるか。
4 逆に危機管理マニュアルがない場合,「これまでの事故の経験を教訓に」という台詞はいったい何だったのか。どこに活かされているのか,実例を挙げて説明してほしい。
5 この一連の問題,会社として何が問題だと思うか。また,どう改善するのか。

NHKの受信料の話

2005年03月09日 23時41分46秒 | メディア論
一連の不祥事などで,受信料制度を見直すかと思いきや,逆に罰則を設けて強制的に取り立てようと企んでいますね。
そもそも,NHKがなぜ受信料を取るようにしたかというと,スポンサーを付けないことで,中立公正な報道を確保するという目的が大きいです。
しかし,現実は言うまでもなく,政治家にお伺いを立て,波風たたないような報道をしているのがオチ。もはや中立性も公正もない(皮肉を込めて言うと,国営放送らしくなったのでしょうね)。

私は,NHKは受信料制度を廃止し,民放同様CMで運営すればよいと考えています。フジテレビvsライブドアの一件でもテレビの公共性が取りざたされていますが,もはやテレビに公共性はありません。むしろ,ネットや衛星放送などマルチチャンネル化した現代では,テレビ番組も視聴者が自由に選べる時代です。そんな中で,何もNHKを国民の貴重なお金で養う必要はありません。

もし,この法案が本当に成立することになったらば,私は財産権の侵害(憲法29条)を理由に裁判所に訴えようかな,と本気で思っています。
賛同者,いませんか??

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やばい,汐留,お台場に続き,国営まで敵に回してしまった・・。