民主党代表選が行われ,第1回投票では海江田氏がトップとなったものの過半数に及ばず,次点の野田氏と決選投票になりました。
結果,野田氏が逆転勝利し,民主党代表に選任されることになりました。
これにより,野田内閣が発足することになります。
小沢氏復権にノー、野田氏に流れた「浮動票」(読売新聞) - goo ニュース
野田総理,のだめのように羽ばたくか,それとも「NO,ダメ」総理になってしまうか?
今回の代表選,いろいろ言いたいことがある人も多いとは思います。
ただ,今回の3日間限りの選挙活動については,私は皮肉を込めて「ナイスチョイス」と言いたいです。
3日間について「短すぎて政策論争ができない」などという批判もかなりありましたし,「国民不在だ」などと言われていましたが,もともと自民党時代から,代表選は「派閥による数合わせゲーム」に終始するものですし,そもそも国民に何ら選択権はありませんから,国民不在なのは今に限った話ではありません。
まして,今回は「一刻も早い復興のために1日も早く菅総理を辞めさせろ」という世論が強かったことから代表選が始まったわけですから,だらだらやらずにさっさと決めてしまうことこそ,こういう声を上げた人たちに対しても「ほーら,早く決めたでしょ!」って言えるわけです。
実際,いつもどおり2週間近く期間を与えたとしても,「国民不在」は変わらず,かつ結果おほとんど変わらなかったと思います。
そういう意味では,「無駄なく決めたね」という感じではないでしょうか。まあ,もっといえば,今回の選挙なんて,じゃんけんでも十分すぎる内容ではありましたが。
まあ,同情できるとしたら,今回の総理はこれまでの総理のような「何かクリエイティブな政策を出せる」ということはなく,どちらかというと「これまでの残務処理がメイン」という破産管財人的な政策しか行えませんから,何やっても批判にしかならない状況になります。なので,長期政権はかなり難しい感じにはなるでしょう。逆に言うと,こうしたネガティブ状況だからこそ,じゃんけんで決めてもいいくらいの代表選だったともいえるのです。
さてさて,今回の代表選の分析ですが,言うまでもなく「小沢vs反小沢」の対決軸だけでした。それ故,「誰が小沢を味方につけるか」が選挙の争点でした。その結果,っていうか消去法ではありますが,小沢氏は「海江田支持」に回りました。この瞬間,代表選は,「海江田vsその他」という構造に変わったのです。
そこで,各陣営は28日夕方ころから「決選投票対策」にシフトしてきました。結果,想定どおり「海江田vs野田」という構造になったのです。
ただ,第一回選挙で誤算があったのは「野田陣営が予想以上に票をとっていた」ということです。前日の票読みでは90位だという算段だっただけに,ここは野田氏にとっては嬉しい誤算でした。同時に,この代表選は,「浮動票も反小沢が多い」っていうことが見えてきたのです。
なので,決選投票では,野田氏は前原,鹿野陣営はもとより,小沢毛嫌い組の浮動票も根こそぎ奪うことができたのです。
では,小沢氏は単なる負け戦だったのでしょうか?いいえ,小沢氏もこの代表選で大きな役割を示すことができたのでニンマリしているはずです。それは,「民主党内では,まだまだ半数近くの人は小沢支持だ。だから,何かあったら離党して新党作ると民主党と互角になりますよ!」ということをアピールできたということです。なので,野田執行部も,露骨な小沢外しまではできないでしょう。
では,のだめ総理,果たしてこれからどういう舵取りをするでしょうか。彼の政策からすると,次のような動きがきになるところでしょう。
1 大連立模索・・ただし自民党はなかなか扉を開かないでしょう
2 増税祭り・・これが小沢グループとの紛争の火種に!
3 円高対策・・海江田氏の処遇如何でこの方針も大きく変わるでしょう
4 震災対策・・果たして本当に迅速に動けるでしょうか?
5 原発問題・・脱原発をどうやって撤回し,そして東電救済をするでしょうか?それともしがらみを完璧に断ち切り,東電の法的整理にまで持ち込めるでしょうか?
6 解散総選挙・・野田氏の心臓だと菅氏ほど強くないので,どこかで折れて選挙に突入するかも?
のだめ総理,果たしてどこまで民主党の信頼を回復させ,そして被災者の生活再建も含め,国民生活の安定に資することができるでしょうか。それとも,本当に「の駄目」総理になってしまうでしょうか。全ては野田氏自身の手腕にかかっています。とりあえずは,のだめ政権を信じるしかないでしょう。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/24537c0cd0f8424d3c597888a878ea25
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/551d6b2ac1beec9af65869dcf608edf2
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/eebb80c5df84ff5caf14d3d62128e501
http://blog.goo.ne.jp/sunafukin-0101/e/75c9e2ccf0d90a616794fc9a17b89457
http://blog.livedoor.jp/di_tanicchy/archives/52325491.html
http://ameblo.jp/breit/entry-11002043489.html
http://kyotofan.net/blog/politics_society/2011-09-02/
結果,野田氏が逆転勝利し,民主党代表に選任されることになりました。
これにより,野田内閣が発足することになります。
小沢氏復権にノー、野田氏に流れた「浮動票」(読売新聞) - goo ニュース
野田総理,のだめのように羽ばたくか,それとも「NO,ダメ」総理になってしまうか?
今回の代表選,いろいろ言いたいことがある人も多いとは思います。
ただ,今回の3日間限りの選挙活動については,私は皮肉を込めて「ナイスチョイス」と言いたいです。
3日間について「短すぎて政策論争ができない」などという批判もかなりありましたし,「国民不在だ」などと言われていましたが,もともと自民党時代から,代表選は「派閥による数合わせゲーム」に終始するものですし,そもそも国民に何ら選択権はありませんから,国民不在なのは今に限った話ではありません。
まして,今回は「一刻も早い復興のために1日も早く菅総理を辞めさせろ」という世論が強かったことから代表選が始まったわけですから,だらだらやらずにさっさと決めてしまうことこそ,こういう声を上げた人たちに対しても「ほーら,早く決めたでしょ!」って言えるわけです。
実際,いつもどおり2週間近く期間を与えたとしても,「国民不在」は変わらず,かつ結果おほとんど変わらなかったと思います。
そういう意味では,「無駄なく決めたね」という感じではないでしょうか。まあ,もっといえば,今回の選挙なんて,じゃんけんでも十分すぎる内容ではありましたが。
まあ,同情できるとしたら,今回の総理はこれまでの総理のような「何かクリエイティブな政策を出せる」ということはなく,どちらかというと「これまでの残務処理がメイン」という破産管財人的な政策しか行えませんから,何やっても批判にしかならない状況になります。なので,長期政権はかなり難しい感じにはなるでしょう。逆に言うと,こうしたネガティブ状況だからこそ,じゃんけんで決めてもいいくらいの代表選だったともいえるのです。
さてさて,今回の代表選の分析ですが,言うまでもなく「小沢vs反小沢」の対決軸だけでした。それ故,「誰が小沢を味方につけるか」が選挙の争点でした。その結果,っていうか消去法ではありますが,小沢氏は「海江田支持」に回りました。この瞬間,代表選は,「海江田vsその他」という構造に変わったのです。
そこで,各陣営は28日夕方ころから「決選投票対策」にシフトしてきました。結果,想定どおり「海江田vs野田」という構造になったのです。
ただ,第一回選挙で誤算があったのは「野田陣営が予想以上に票をとっていた」ということです。前日の票読みでは90位だという算段だっただけに,ここは野田氏にとっては嬉しい誤算でした。同時に,この代表選は,「浮動票も反小沢が多い」っていうことが見えてきたのです。
なので,決選投票では,野田氏は前原,鹿野陣営はもとより,小沢毛嫌い組の浮動票も根こそぎ奪うことができたのです。
では,小沢氏は単なる負け戦だったのでしょうか?いいえ,小沢氏もこの代表選で大きな役割を示すことができたのでニンマリしているはずです。それは,「民主党内では,まだまだ半数近くの人は小沢支持だ。だから,何かあったら離党して新党作ると民主党と互角になりますよ!」ということをアピールできたということです。なので,野田執行部も,露骨な小沢外しまではできないでしょう。
では,のだめ総理,果たしてこれからどういう舵取りをするでしょうか。彼の政策からすると,次のような動きがきになるところでしょう。
1 大連立模索・・ただし自民党はなかなか扉を開かないでしょう
2 増税祭り・・これが小沢グループとの紛争の火種に!
3 円高対策・・海江田氏の処遇如何でこの方針も大きく変わるでしょう
4 震災対策・・果たして本当に迅速に動けるでしょうか?
5 原発問題・・脱原発をどうやって撤回し,そして東電救済をするでしょうか?それともしがらみを完璧に断ち切り,東電の法的整理にまで持ち込めるでしょうか?
6 解散総選挙・・野田氏の心臓だと菅氏ほど強くないので,どこかで折れて選挙に突入するかも?
のだめ総理,果たしてどこまで民主党の信頼を回復させ,そして被災者の生活再建も含め,国民生活の安定に資することができるでしょうか。それとも,本当に「の駄目」総理になってしまうでしょうか。全ては野田氏自身の手腕にかかっています。とりあえずは,のだめ政権を信じるしかないでしょう。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/24537c0cd0f8424d3c597888a878ea25
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/551d6b2ac1beec9af65869dcf608edf2
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/eebb80c5df84ff5caf14d3d62128e501
http://blog.goo.ne.jp/sunafukin-0101/e/75c9e2ccf0d90a616794fc9a17b89457
http://blog.livedoor.jp/di_tanicchy/archives/52325491.html
http://ameblo.jp/breit/entry-11002043489.html
http://kyotofan.net/blog/politics_society/2011-09-02/