ツイッターで呟いた参院選選挙結果の個別的な分析を、もう少し整理して掲載します。
結構辛口ですが、そこはご愛嬌ということで!
全体像
今回の選挙により、
小沢神通力は完全に消滅してしまった!これにより、与野党とも、生活の党との接し方が大きく変わってくるだろう。そもそも、小沢氏の去就も大きく問題となることであろう。
また、
離党組や衆院選落選して鞍替えした再就職リクルート組には、軒並み厳しい結果が。これは、組織固めの時間が足らなくて不十分だったということもありますが、
そもそもさすがにこれは有権者と参議院を舐め過ぎという点が大きい。
比例関係
自民党
ブラック企業と揶揄されている渡辺さんが滑り込み当選、格闘家の佐竹さんや東京プリン伊藤さん、東京地検特捜部の若狭さんらが落選した等をみると、
いわゆるタレント候補など、単なる知名度だけでは票が取れない。一見すると、政治不信から、知名度があれば票が集まるといえそうだったが、実際にはそういう人に票が集まらなかったということは、結局、
浮動票的立ち位置の有権者が投票に行かなかったということの表れである。
もう少し正しくいうと、
投票率低下したことで、結果的に今回の選挙は組織票勝負ということであったということを、皮肉にも自民党自身で証明してしまったといえよう。
ただし、TPP問題の関係から、鉄板の選挙組織といわれた士農工商団体が一枚岩になっていないという点が、今後のアキレスけんになるかもしれないという空気は残している。
民主党
石井幹事長の落選は、かなり痛い。
今は、戦犯探しよりも、党内一致の建て直しが急務。しかし、またしても
お約束のお家騒動が始ってしまった。こんなことを繰り返しているようでは、本当に民主党自体消滅してしまうだろう。
また、
民主党最大の失敗は、小沢一郎さんを追放したこと。もっとも、小沢さんも離党により力をなくしたが、民主党も小沢さんがいなければ、せっかくつかんだ農業票の大半を失うなどのように、党全体の舵取りができない。つまり、
ウルトラマンAでいう北斗と南のような関係だったのである。
維新の会
数字としては圧勝だが、風前の灯感が漂っているところがアキレス腱。有権者は、ぼんやりとした不安に弱い。
そもそも、橋下さんの政党を石原グループに事実上乗っ取られているというのが実情。
みんなの党
これも善戦。ただ、
ネットでのネガティブキャンペーンはかなり評判は悪く、これで少し逃がしたところもある。
あとは、やはり具体的な将来像の見せ方の工夫が足らない。国民の生活が具体的にどう変わるのかという点が、ネガキャンだけでは伝わらない。
ポジティブなイメージをきちんとぶつけるべきであった。
とはいえ、一方で共産党とほぼ互角の得票だったというのは、支持組織のないみんなの党としては実はかなりの追い風といえる。すなわち、
浮動票の多くを獲得したのはみんなの党だったといえる。今後、しがらみに頼らない戦術をとるならば、組織固めができない代わりに、こうした浮動票をがっちりキャッチしてさらなる受け口となる活動をすれば、今後一気にブレイクする可能性は高い。逆に言うと、民主党政権のような国民への裏切り行為を少しでもすれば、一気に議席を失うだろう。
共産党
投票率が低いことから組織票が活きた形であったが、それ以上にやはり
浮動票の受け口になったといえる。
しかし、まだまだ共産アレルギーが国内で蔓延している。プライドも大切だが、
本気で確かな野党を目指すなら、国民のために党名変更する勇気も必要であろう。
社民党
福島党首が前に出過ぎて、それがネットでは評判が悪い。また、社民党と共産党の違いが分からない。今こそ、存在意義を党内で議論するべき。
新党大地
実は、この中の
田宮かいちさんという比例代表の候補者に少し注目してました。私も含めて約38万人のツイッターフォロワーがいるため、ネット選挙がどう動くかというモデル事例になるかなあ、っていう点で。しかし、結果は大地内でも最下位に。
まだまだネット住民メインで国政に送り込むのは難しいということが実証されてしまった。
とはいえ、この方が唯一私に返事を送ってくれたため、
個人的には好感度が高く、現にこうして名前も覚えている。やはり、こういう地道な活動を続けることが、ネット選挙では大切なのかもしれない。
ネット選挙の基本も「どぶ板選挙」なのだろう。
生活の党
小沢パワーがなくなった。そういう意味では、社民党に近い状態。
確かに、マスコミうけが悪いという小沢さんの弱点があるが、他の組員がもっとポジティブにいかなければならないところ、
いっしょになってネガティブキャンペーンをやっても有権者はついて来ない。
とにかく、情報発信のあり方をきちんと研究する必要がある。マスコミが嫌うのであれば、それこそ、ネットという武器をうまく活用することを検討したらどうか。
みどりの風
日本はまだ環境に無頓着なので、環境メインの公約は心に響かない。
残念ながら、政党要件を失ってしまったため、今後の活動はかなり厳しくなるだろう。
選挙区
一人区全般
岩手沖縄以外は自民党圧勝。特に四国は全部自民党に取り返された。まあ、
一人区は実質小選挙区なので、風向きが影響するのは避けられない。
ただ、
沖縄は糸数さんが議席死守した点は、沖縄の民意は、やはり基地問題に相当悩み苦しんでいることの現れである。これを安倍政権がどう汲み取るかは今後の大きな課題といえよう。
千葉、三重、京都など
民主党幹部のお膝元でほぼ全敗なのは、まさに
民主党の現状コピー。
にも関わらず、国会運営で、永田町の論理を進めて「なんでも反対野党」となると、本当に支持者いなくなるぞ、っていう最後通告ともいえるだろう。
東京
山本太郎さんが4位通過はかなり衝撃が走っているようで、賛否渦巻いている。でも、これは、
反原発もそうだが、「反政党」という有権者の意思表示ともいえる。
共産党の吉良さんが3位というのも予想外。ギリギリだと思っていたので、組織票もさることながら、批判票の受け皿として機能したのだろう。
武見さんが5位というのは、
有権者は自民党にまだまだ信頼をおいているわけではなく、裏切ればハシゴは外せるという有権者の評価ともいえる。
鈴木寛さんの落選は、民主党にとって痛過ぎた。大河原さんとの一本化が遅れたのも原因だが、
やはり民主党政権の裏切りを有権者は許していないといえるだろ。東京で民主党が議席を失うのは非常事態であるということを、幹部は自覚するべきであろう。内輪もめなどしている場合ではない。
小倉さんは、維新の会の西高東低な評価の被害者ともいえよう。また、ネット発信はまだまだ有権者に届かないことの実証だったともいえる。とはいえ、
選挙公報に「参議院はいらない」なんて大きく書くと、そりゃ有権者の投票意欲を削ぎますよ、さすがに。
桐島さんは、
何をビリーブなのかが分からない。これは、準備不足もあるだろうが、戦略ミス。
もっと、ストレートに心をつかむキャッチ、そして公約で勝負するべきであった。他の選挙区でみんなの党が善戦していただけに、余計目立ってしまった。
マック赤坂さん、ドクター中松さんは、まあお約束ですね(笑)
以上が選挙結果つぶやきでした。できるだけ公平にしようと思ったら、やってはいけないネガティブつぶやきになってしまいました(ごめんなさいm(_ _)m)
いずれにせよ、これから3年間に、政界再編の動きは避けられないでしょう。これが、国民不在の再編とならないことを願うばかりです。
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