参院選は,現在開票作業が進んでいますが,民主党は過半数の54議席を大きく下回り,48前後になる見込みとなりました。これにより,国会がいわゆる「ねじれ国会」となり,そして衆議院が3分の2を得ていない以上,法案通過が難しくなるなど,混乱する国会運営が予想されます。
民主、「部分連合」模索へ 政権運営は不安定化(共同通信) - goo ニュース
結局,ワールドカップ以下の関心しかない選挙だった
最終的な参院選投票率は
前回同様50%を切る状態となる見込みで,こっちも過半数割れとなりそうな予感がします。ワールドカップの視聴率が50%を超えたということを踏まえると,
有権者は,「サッカーでの日本の活躍は応援するが,自分の身の回りに降りかかってくるであろう税金や年金,財政破たんの影響などという問題は一切気にしない」っていう極めて無責任な対応をしてしまったのだと言えます。
確かに,「投票したい候補者がいない」,「どこの政党も五十歩百歩だ」などということで,棄権した方も多いとは思いますが,しかし,
棄権=全権委任ですから,いくら政治不信であったとしても,選挙で意思表示をしないというのは,すべてを政治家に委ねたと思われても仕方ないでしょう。
さて,有権者論はともかく,今回の選挙結果ですが,
民主党は「完全に労組任せ」という組織票しか獲得できなかったといえるでしょう。そして,その分の浮動票が自民党とみんなの党に流れたという感じになるでしょう。
しかし,
自民党も勝ったというわけではなく,漁夫の利的な流れに過ぎません。したがって,仮にここで衆議院議員選挙をやったとしても,自民党圧勝というわけにはいかないでしょう。
一方,新党については,
事実上「みんなの党」の一人勝ちでした。みんなの党は10議席前後獲得できるとみられているため,
実際,浮動票の多くは,みんなの党に流れたと言えるでしょう。
今回,
民主党の敗因は,「政治と金」「普天間」「消費税」ということですが,冷静に考えると,ほとんど「かつての自民党政権の敗因」と同じようなものですから,
本当の敗因は,「民主党が自民党になってしまった」っていう点になるでしょう。
ここは,
民主党として,改めてきちんとした性格や国家ビジョンをしっかり国民に示すべきでしょう。これがない限り,民主党離れは加速するだけです。
さて,今後の政局ですが,
衆参で「ねじれ国会」となりますから,これまでのように法案が素通りできるわけではありません。当然,強行採決なんてもってのほかとなります。しかも,衆議院で民主党は単独で3分の2を超えている訳ではありませんので,再議決もできません。とすると,
法案の審議については,今まで以上に「まじめに,真剣に議論」をするという機会が必然的に増えてくるでしょう。そうなれば,参議院の意義というものが出てきます。
しかし,そんな良いことばかりではありません。所詮は永田町の論理ですから,
白熱した議論というよりも,政局の道具として,法案をつるしまくる,っていう形になり,結果として,国民生活がますます混迷に陥るっていうことになるかもしれません。
したがって,
野党第一党である自民党がキーを握ってくるでしょう。自民党が今まで通り,法案を道具のごとく使いまくったとしたら,国民から飽きられるだけです。一方,国会で真剣に議論をして,国民に対しても,
「この法案はここが問題だ。だから,自民党は反対する。対案としてこれを提示する。」などという真剣さ,まじめさを前面に押し出せば,再び政権をとることも可能となるかもしれません。
そういう意味では,
民主党だけではなく,自民党も,ここで変われるかどうかが問われていると言えるでしょう。
あとは,小党の今後ですが,おそらく
最終的には「みんなの党」に吸収合併されることになるのかな,って思います。そして,みんなの党が第三党という立場になると思います。ここが
自民,民主のどちらになびくかという点が,今後の政局のカギを握ると言っても過言ではありません。
しかし,この場合,
基本的には「自民党亜種」の党ですから,おそらく自民党側になびくのかなって思います。また,民主党内部でも「保守」と「革新」が混在している状態ですから,もしかすると
民主党内部からもみんなの党等へ鞍替えする議員が増える可能性があります。そうすると,
「圧倒的多数保守」という大連立に近い政治状態になるのかもしれません。
いずれにせよ,政局はしばらく混迷を続けることでしょう。
この混迷が,国民生活に影響しないことを祈るだけです。そして,与党たる民主党も,国民生活が第一というキャッチのごとく,国民目線を忘れない政治を行なってほしいものです。
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