今回の「はたらくものの音楽祭」に向けて、沖音協の持ち歌である「ニライの海」を日音協ソングに応募しました。
たくさんの応募がある中で、入選や佳作には、なりませんでしたが、「沖縄の風景が思い浮かぶ」と、何名かの人からお褒めの言葉もいただけました。
沖縄に戻ってから、千葉の合唱団「ミール」のリーダーから、 沖縄労働者音楽協議会の「ニライの海」を2部にアレンジして、「ミール」の仲間に聞いてもらい使えそうなら承諾を得て練習してみたいと思っていますが、詞の意味が分からないので、教えてもらいたいと、連絡がありました。
自分たちで、歌ってみたいという人が現れたことに、まず感激です。
アレンジについては、いろいろなバージョンがあるから、歌詞の意味も踏まえていれば、了解しました。
歌詞の意味は大体次のとおりです。
1番、2番は 泰さん 3番は平良です。
ニライの海 詩:泰 真実・平良昌史 曲:知念 昭規
1 故郷(ふるさと)に 鉄の 嵐吹き荒れ
(沖縄戦で、ふるさとに 鉄の暴風が吹き荒れ)
血しぶきあがる中を 命からがら
(砲弾で血しぶきがある中を、命からがら)
逃れしかいもなく ふるさとの山は
(戦後生き延びたが、アメリカによる砲撃演習で)
変わりはてなん 変わりはてなん
(ふるさとの山は、今も変わっていくよ変わっていくよ)
2 ニライの海の 彼方からきて
(海の向こうからニライカナイの)
恵もたらす神の 心いかにと
(五穀豊穣の恵みもたらす神様も、今の状況をどう思っているだろうと)
問う人も今は無く すさむ心を
(そのことを問う人もいなくなり、私のすさんだ心を)
癒す川なし 癒す川なし
(癒す川もなし 癒す川もなし)
3 されど我らは あきらめはせぬ
(されど私たちは、あきらめない)
何度も何度でも 立ち上がらん
(何度も何度も、立上がろう)
争いのない国 ミルクユガフを
(戦争のない ミルク世果報を)
いつか創らん いつか創らん
(いつか創ろうよ いつか創ろう)
気遣う人が増え 結の心を
(周りに気遣う人が増え 結(絆)の心を
共につくらん 共につくらん
(ともに作ろうよ ともに作ろうよ)
※ニライ(ニライカナイ) とは
遥か遠い東の海の彼方から、豊穣や生命はやってくるとういう、沖縄の土着信仰
※ミルクユガフ とは
沖縄では、ニライカナイから神様(ミルク神)がやってきて、実りが多
く豊かな世になる事を「ミルク世果報(ゆがふ)」と呼ぶ
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